ロッテ・佐々木朗希に異変? 「藤浪ルート」懸念する声も 奪三振が激減、下降線描く危険性
3位のロッテがCS進出に向け、正念場を迎えている。7月までは2位で首位を走るソフトバンクを追いかけていたが、8月以降は17勝22敗と失速。9月17日、CS進出を争う4位・楽天との直接対決で4―5と敗れ、1ゲーム差に。楽天のほうが残り試合が5試合多いことを考えれば、これ以上負けられない状況だ。 【写真】メジャー関係者が明かす「佐々木朗希より欲しい」投手がこちら チームの危機的状況に、期待されるのが佐々木朗希の完全復活だ。右上肢のコンディショニング不良で6月中旬に戦列を離れると、回復が遅れて1軍復帰は1カ月半後の8月1日になった。だが、復帰後も万全の状態とは言えない投球が続く。7試合登板して3失点以上喫した登板が4試合で、6イニング以上投げたのは3試合にとどまる。 9月15日の西武戦では、7回に先頭打者の野村大樹に投じた初球のフォークが抜けて頭部を直撃。自身初の危険球退場が宣告された。この試合は6回0/3を投げ、5安打4失点で自己ワーストの5敗目。メジャー6球団が視察に来たが、本来の力を発揮できなかった。 佐々木の魅力は奪三振能力の高さだが、この試合は4奪三振のみ。直球は最速158キロを計測し、フォークやスライダーを織り交ぜた投球だったが、ファールでカットされる場面が目立ち、空振りを奪えない。昨季は15試合登板のうち8試合で2ケタ奪三振を記録したが、今季は16試合登板で2試合のみで、8月以降は1試合もない。四球数も昨季の17から31と倍近く増えている。 ■「投げるスタミナがまだまだない」 在京球団の元トレーナーはこう指摘する。 「コンディションが万全でないのでしょう。自分の思ったように球を操れず、勝負所で三振が取れない。技術面で抱えている問題は分かりませんが、気になるのは体の線が細いことです。ダルビッシュ有(パドレス)、大谷翔平(ドジャース)ら球界を代表する投手たちは、年を重ねるごとに肉体強化で体が厚みを増していきました。でも、佐々木はまだまだ細い。投げるスタミナもまだまだないので、球数が80~90球を超えると肩で息をするようになり、制球が定まらなくなる。衝撃を受けた22年の姿を考えると、順調な成長曲線を描いているとは言えない」