東洋大姫路・末永晄大、全国デビュー戦で6回無失点「おじいちゃんにいい姿を見せたい」 祖父は元阪神外野手の正昭氏/神宮大会
明治神宮野球大会第3日(22日、二松学舎大付1-6東洋大姫路、神宮)高校の部の準々決勝は東洋大姫路(近畿)と広島商(中国)が勝ち、4強入りした。東洋大姫路は6―1で二松学舎大付(東京)を下し、最速142キロ左腕の末永晄大投手(2年)が6回無失点と好投。広島商は3-0で東海大札幌(北海道)に勝利。大学の部の準々決勝は、青山学院大(東都)が2-1で福岡大(九州)に競り勝ち、創価大(関東1)は3―0で富士大(東北)を下し、4強入りを決めた。 全国大会デビュー戦でも立ち姿は堂々としていた。東洋大姫路の2年生左腕、末永が6回7安打無失点、5奪三振。「最後まで厳しいコースに投げることを貫けた」と手応えを語った。 一回以外は毎回走者を出したが、最速139キロを記録した直球と、緩いチェンジアップを効果的に織り交ぜ、要所を締めた。母方の祖父は1971年にドラフト2位で阪神に入団した外野手、末永正昭氏(77)。中学卒業までの日課は、祖父との二人三脚のトレーニングだった。朝は近くの公園で走り、夜は実家の駐車場でバットを振り込むなど、汗を流した。 プロ通算231試合に出場した正昭氏からは、「けがをしたら、やってきたことがゼロになってしまう」と言われ続けた。教えを胸に、毎晩20分は湯船につかり、ストレッチを欠かさない。「おじいちゃんにできる限りいい姿を見せたい。それが恩返しだと思う」と力強く語った。 23日は横浜との準決勝に臨む。優勝候補同士の対決に向け「いつでもいけるように、一回から準備したい」。明治神宮大会初優勝へ、末永の投球が鍵を握る。(児嶋基)