「どっちも剛さんや(笑)」ベテランDFが明かす“大岩監督と黒田監督の意外な共通点”「変な迷いがなくなります」
愛弟子が語る師匠の素顔
現在FC町田ゼルビアで活躍する昌子源は鹿島アントラーズ時代、現パリ五輪代表監督の大岩剛氏とは指導者(コーチや監督)と選手の関係だった。 【PHOTO】アウェー味スタでチームの勝利に盛り上がった町田ゼルビアサポーターたち! 昌子にとって、大岩氏はまさに師匠なのである。 「センターバックとは何かを全部教えていただいて。(高校時代にフォワードからセンターバックにコンバートされたが)プロになってもセンターバックのことはあまり分かっていませんでした。そんな自分に剛さんがゼロから教えてくれて」 大岩氏の下でCBとして飛躍を遂げると、ある時、鹿島専属の女性カメラマンから「剛ちゃんに似てきた」と言われたそうだ。“愛弟子”昌子にとって、その言葉は「すごく嬉しかった」。 感謝をしているからこそ、藤尾翔太と平河悠がU-23アジアカップのメンバーに選ばれた時、昌子は彼らに伝えた。「剛さんのことを頼むよ、男にしてやってよ」と。結果、チームは優勝して「剛さんのああいう姿を見ることができて僕も嬉しかった」。 さて、昌子に言わせれば町田の黒田剛監督と大岩監督には意外な共通点があるという。 「(大岩)剛さんは言葉のチョイスが上手で、分け隔てなく接してくれます。ダメなものはダメという監督ですね。プロの世界、20点も30点も取るエースストライカーがいたらちょっと甘やかすケースもありますが、剛さんにはそれがないです。 そこは黒田さんも一緒ですね。ベテランの僕にもこうしろああしろ、これはダメとか、はっきりと伝えてくれます。そこの線引きがしっかりしているので、明確になる。変な迷いがなくなります。剛さんが…、どっちも剛さんや(笑)。ダブル剛さんは言葉でまっすぐ伝えてくれます」 大岩監督、黒田監督の下でキャリアを積む昌子は、まさに“剛”のCBに成長している。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)