高齢者の悩み事解決します 奄美市、笠利さばくり隊出動 買物支援や墓参りなど
地域の高齢者らの〝お悩み〟をボランティアで解決する「笠利さばくり隊」(橋口真征隊長)の第9回活動が21日、鹿児島県奄美市の笠利総合支所を拠点に行われた。買い物支援や生活援助など、既存の福祉サービスでは対応できない暮らしの問題解決に、隊員が一役買った。 同隊は、同市笠利国民健康保険診療所職員らを中心に、2021年に発足。高齢者らの「家の片付けができない」や「墓参りに行けない」といった日常生活での悩み事などを解決することで、地域に「幸せ」を届けたいと活動している。 第9回は、正月準備に向けた買い物支援の他、墓参り支援、畑復活大作戦、庭の剪定(せんてい)を実施。道路に伸びたガジュマルの伐採を依頼した90代の利用者は「頼れる家族もいなくて困っていた。庭が荒れ放題になるのは悲しく、きれいに片付けてもらえてうれしい」と喜んだ。