「自分はチームの一員としてふさわしいか」というプレッシャーに打ち勝つ「たった1つの方法」とは?
そう感じた直後、高ぶっていた高揚感に暗雲が立ち込めます。 自分はこのチームの牽引役にふさわしいだろうか。 場違いじゃないのか。 足を引っ張るだけじゃないのか。 ライバルはきっと自分を見ている。 ダサいところは見せられない。 負けたくない。絶対に失敗できない。 絶対に成功させるしかない。 そう考えると、足がすくみます。 でもチームを抜けることも、解散させることもしたくはない。 間違いなく、自分がこれまで経験した中で最高のチームだ。 このメンバーならきっとすごいことができる。その一員でいたい……。 ライバルのプロジェクト加入は、まさに最大のエネルギー源となると同時に、最強のプレッシャーにもなり得る。 これが最高のチーム作りに伴う代償ということでしょう。 ● 周りに合わせているうちは「モブ」のまま チームのことを想い、チームの足を引っ張らないようにするにはどうしたらいいのかと悩む。 結果、チームに合わせた行動をする。 周りの真似をして、周りと同じように練習をし、周りと同じような時間を過ごす。 そんな思考や行動をしている間は、あなたはきっとモブのままです。 「いてもいなくても変わらない存在」のまま。 自分を周りに合わせている限り、あなたの「役割」は定まりません。 逆説的ですが、きっとこれが真実です。 ● 自分の「役割」に集中しよう もしあなたが本当の意味でチームに貢献したければ、そんな周りに合わせるだけの行動をすべきではありません。 自分がやるべきことをやる。それしかないのです。 ときに、チーム内でノーマークだった人が存在感を増す瞬間があります。 完全にモブキャラだと思っていた人が、ここぞというシーンで輝きを放ち、チームのレベルを一段上へと引き上げる。 少し前までビビっていたように見えたのに、吹っ切れたように自分の仕事をする。 「この人、こんな武器を持ってたんだ」と、心の中で驚愕する。 そうなるために必要なのは、自分の役割に集中することです。 結果を意識すると、途端に何も手につかなくなります。とにかくやるべきこと、歩むべき過程に集中しましょう。 (本稿は、書籍『ライバルはいるか?』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です)
金間大介