防災グッズで見過ごされている「靴」。生き残るために“最後に頼りになる”防災スニーカー3選
サロモン「X-アドベンチャーゴアテックス」どんな地形でも逃げ切る究極の防災性能
次に、サロモンのX-アドベンチャーゴアテックス。山や未舗装道路を走るトレイルランニング用のシューズなので、足場が不安定なほど実力を発揮します。地震・津波で一刻を争う避難の場面で、力強いのが各メーカーから発売されている、これらのトレランシューズです。登山靴より軽く、ランニングシューズよりはるかに滑らない。サロモンはどちらかといえばファッションシューズとして注目されていますが、超実用シューズです。そして、その頂点とも言えるのがこちら。地面が岩だろうがガレキだろうが関係ありません。未舗装の道でつま先をぶつけても血豆ができないように、トウの先端までしっかりラバーで補強されているので、いざというときも障害物を蹴り飛ばしながら走れます。 こちらも靴紐ではなく、「クイックレース」というサロモン独自のワンタッチのコード仕様。レース中や雪の中を走っているときに靴紐がほどけてもすぐにアジャストでき、災害中に万一手や指先を負傷しても、これなら問題ありません。 実はこの「クイックレース」、その評判の高さから公式から単品でも880円で発売されています。革靴のように極端に小さい紐穴でなければ、ほとんどのスニーカーに付け替えが可能。YouTubeなどでも「付け替えてみた」動画がありますので、セルフでも簡単に移植ができます。非常用の裏ワザとして覚えておいて損はありません。
TEVA「アウトフローユニバーサル」水辺も酷暑もお任せの非常時の頼れる相棒
避難途中に靴が濡れてしまっても平気なのがTEVAのアウトフローユニバーサル。水辺を歩いてもすぐに乾き、全体がソックス仕様で素早く履けます。紐の代わりに3か所のマジックテープで足を固定しますが、場所が秀逸。・甲まわり・カカト周り・指周りを自在に締められるので、やわなスニーカーよりよほどしっかり歩けます。ベルト自体も太いので、軍手をつけたままや、濡れてかじかんだ手でも容易にアジャストが可能です。とにかく非常時でもストレスフリーで脱着でき、ソックスと重ねれば真冬以外いつでも履けるのが頼もしい。 私も過去、カヌーを乗るときにこの手のタイプを愛用していました。カヌーは下半身がずぶぬれになるのですが、TEVAは乾くのがあっという間。カヌーを降りて、未舗装道路を重いカヌーを車まで運び、そのままテントで過ごすのですが、この1足だけですべてこと足りました。