防災グッズで見過ごされている「靴」。生き残るために“最後に頼りになる”防災スニーカー3選
最低コストで対策できる「踏み抜き防止インソール」
職業柄、決まった靴しか履けない場合は、「踏み抜き防止インソール」があるだけでも効果的です。ステンレス製もありますが、おすすめはさらに丈夫な特殊繊維製。防弾チョッキにも使われる素材のものがワークマンなどで2000円以内で手に入ります。 薄いのでカバンにしまうのもアリですが、緊急性が高い現在であれば、普段の靴に入れておきましょう。インスタやネットで販売されている「格安・おしゃれ安全靴」は、実はなんでもないスニーカーにこの踏み抜き防止インソールを入れただけのものが数多くありますが、必要なのは中身だけです。 東日本震災の直後から、革靴とパンプスの売り上げは半減しました。それでも「スニーカーで歩ければいい」と思っていたところに、能登半島震災での大津波警報。先日の巨大地震注意でも、津波や建物の倒壊が頭をよぎった人も多いでしょう。スニーカーを履くのにもたつき、紐がルーズで脱げてしまったらそこでアウトです。最後に頼りになるのは自分の足と靴しかありません。意外と危ないのが、スリッポンやサイドゴアブーツのような「ゴムだけで」足を固定するもの。歩くにはいいのですが、都会の雑踏がパニックになって人に踏まれると、容易に脱げることがあるので、気をつけてください。 【シューフィッターこまつ】 こまつ(本名・佐藤靖青〈さとうせいしょう〉)。イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『シューフィッターこまつ 足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます。「毎日靴ブログ@こまつ」
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