【時系列でわかる④】ガザ保健当局「24時間のちに704人が死亡」(21日~24日)
■10月22日 中東紛争“拡大・激化”のおそれ 米外交・防衛トップが警告
イスラエル軍のガザ地区への地上侵攻の緊迫感が一段と増す中、アメリカの外交・防衛トップが22日、紛争が中東各所に拡大・激化するリスクがあると相次いで警告しました。 オースティン国防長官「事態が激化する可能性を懸念している。実際、中東の至る所で米軍と米国民に対する攻撃が大幅にエスカレートする可能性がある」 またブリンケン国務長官も22日、レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」などを念頭に、「イランの代理勢力」が事態を激化させる可能性に懸念を示しました。 アメリカは中東に迎撃ミサイルシステムなどを追加配備する方針を発表していますが、22日、国防総省当局者はイラク西部でアメリカ軍などが攻撃を受けたと明らかにしました。 国務省もイラクにいるアメリカ大使館職員らの一部に国外退避を命じるなど、緊張が高まっています。
■10月22日 米が“地上侵攻”遅らせるよう圧力か イスラエルと“人道支援”継続を確認
アメリカのバイデン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が電話会談し、ガザ地区への人道支援を継続していく方針を確認しました。 ホワイトハウスによりますと、バイデン大統領とネタニヤフ首相は22日、電話会談で、人道支援がガザ地区に入ったことを歓迎した上で、「支援が今後も継続されることを確認した」ということです。 また、G7=主要7か国の日本を除く欧米6か国の首脳も電話会談しました。共同声明で、イスラエルの自衛権を支持した上で、民間人の保護など国際人道法を守るよう改めて求めています。また人道支援の継続や、紛争の拡大防止のために緊密に協調するとしています。 こうした中、アメリカのCNNは22日、バイデン政権が人質の解放やガザ地区への人道支援のために、イスラエルに地上侵攻を遅らせるよう圧力をかけたとする関係者の話を伝えています。
■10月22日 イスラエル国防相 地上侵攻「すぐにやってくる」
ガザ地区南部では22日、空爆で亡くなった家族7人の葬儀が行われていました。パレスチナ保健省によると、ガザ地区の死者は、4651人に上っています。 ガザ地区にある病院のすぐ近くにも空爆は落ちていて、難民キャンプにあるモスクも攻撃の対象になっています。イスラエル軍は、モスクや幼稚園などの近くにイスラム組織「ハマス」の攻撃拠点があると主張しています。 一方、イスラエルでも22日、ハマスの手で殺された人々が弔われました。ハマスに捕らえられた人質の解放を求めて、抗議の声が広がり続けています。 イスラエル軍によると、ガザ地区に捕らえられた人質は222人いるといいます。 イスラエル軍は、「次の段階に備えて、ガザ地区への攻撃を強化する」と発表しています。BBCによると、イスラエル国防相は、地上侵攻について「すぐにやってくる」と話したということです。