【時系列でわかる④】ガザ保健当局「24時間のちに704人が死亡」(21日~24日)
■10月24日 ガザ保健当局「24時間のうちに704人死亡」
イスラエル軍が地上侵攻への準備を進めるなか、ガザ地区の保健当局は、23日から24日にかけての空爆で704人が死亡したと発表しました。 イスラエル軍は、地上侵攻への準備を進めるなかで空爆を強化しているとみられ、23日から24日にかけて400か所以上を攻撃したということです。 ガザ地区の保健当局は24日、「24時間のうちに704人が死亡した」と発表しました。1日の死者数としては最も多いとしています。イスラエル軍は空爆を行う一方で、空から人質の情報提供を求めるビラをまきました。そのビラには、「身の安全を保証するので人質に関する情報を内密に教えてほしい」というメッセージが書かれてあり、ビラを手にした住民は破り捨てていました。 一方、人質となっていて解放されたイスラエル人女性が拘束時の状況について語りました。連れて行かれた地下トンネルはクモの巣のようで、大きなホールにはおよそ25人の人質が集められ、複数のグループに分けられ監視されていたということです。
■10月24日 米国務長官「人道的観点から一時停戦を検討すべき」
ブリンケン国務長官は24日、国連の安全保障理事会に出席し、ガザ地区を支援するため「人道目的の一時停戦が検討されなくてはならない」と訴えました。この発言についてカービー戦略広報調整官は、通常の停戦とは異なり期間や規模は限定的になるとの認識を示しました。 また、安保理ではグテーレス事務総長が、イスラム組織ハマスによるテロを正当化することはできないとしつつ、「ハマスによる攻撃は理由なしに起きたものではない。パレスチナの人々は56年間、苦しい占領下に置かれてきた」と指摘しました。イスラエル側は猛反発し、国連大使はSNSでグテーレス事務総長の辞任を求めました。 一方、アメリカの有力政治サイト「アクシオス」は24日、イスラエルが人質解放の交渉を進めるために地上侵攻を数日間遅らせる意向だと報じました。
■10月24日 イスラエル軍 ハマスの上陸を阻止と発表…ハマス側は否定
イスラエル軍は24日、ハマスの戦闘員がガザ地区から海を経由してイスラエル側に上陸を試みたと発表しました。「上陸は阻止された」としていますが、ハマス側は「上陸に成功し、イスラエル軍と戦闘中」だと主張しています。
■10月24日 イスラエル国連大使が国連事務総長の辞任要求
国連の安全保障理事会でグテーレス事務総長は、テロを正当化することはできないとした上で、「ハマスによる攻撃は理由なしに起きたものではない。パレスチナの人々は56年間、苦しい占領下に置かれてきた」と指摘しました。この発言にイスラエル側は猛反発し、国連大使がSNSでグテーレス事務総長の辞任を求めました。