子どもに「すごいね!」は逆効果? モンテッソーリが教える「ほめ言葉の選び方」
CASE1 字が上手に書けたとき
✕ 才能あるね!(おざなり・人中心) ◯ すごく集中して何度も書いていたね(プロセス中心) 「才能あるね」という人中心ほめは、子どもの外側だけを見た評価です。同じような 評価が得られないときに子どもは自分の才能を疑ったり、ほかの子どもと自分を比べ るようになります。 これに対して努力やがんばっていた姿を認めてもらった場合、もっとがんばろうと いう内的モチベーションの向上につながります。プロセス中心は結果に固執しないの で、たとえ失敗したとしても、次につながるように励ますことができます。
【こんな言い方もGOOD!】
・文字がイキイキしているね(もっと具体的に) ・自分で書いてみてどう思った?(自由回答式の質問)
CASE2 お手伝いをしたとき
✕ さすがお兄ちゃんだね(おざなり・人中心) ◯ 自分から挑戦してくれたんだね(プロセス中心) 「お兄ちゃん」だからというのは「~すべき」という大人の勝手な期待の押し付けで す。お兄ちゃんらしく、お姉ちゃんらしくふるまわなかったら愛情がもらえないと考 える可能性もあります。 つまり条件付きの声かけなのです。自覚をもってもらいたいという大人の気もちもわかりますが、子どもにとっては大きなプレッシャーです。 お兄ちゃん、お姉ちゃんという色眼鏡を大人が取り払って、その子自身が考えて行 動してくれたことに対して声をかけてあげましょう。
【こんな言い方もGOOD!】
・一緒にやったら早く終わったね(もっと具体的に) ・お手伝いでいちばんがんばったことは何だった?(自由回答式の質問)
島村華子