1.17希望の灯り、能登の「1.1」へ 神戸から分灯、支援重ねる大学生の手で石川・輪島に
来年1月1日で能登半島地震の発生から1年となるのを前に、神戸・三宮の東遊園地のガス灯「1・17希望の灯(あか)り」が14日、分灯された。ろうそくに移された灯は大学生の手によって石川県輪島市に運ばれ、12月31日夜から行われる追悼行事でともされる。 【写真】昨年の「1.17のつどい」。灯籠で「ともに」の文字 追悼行事は、1月の地震と9月に発生した能登豪雨により大きな被害を受けた輪島市町野町の仮設住宅で実施される。会場では灯籠(とうろう)で「1・1」などがかたどられるという。 14日にあった分灯式には、能登半島で被災地支援のボランティア活動を重ねている、いずれも関西大社会安全学部4年の西出梨乃さん(22)と、黒田愛実さん(21)が参加し、ゆっくりと灯をろうそくに移した。 西出さんは「能登半島の被災地はまだ復興途上。30年が経過した阪神・淡路大震災の被災地から思いを伝えたい」と力強く話していた。 現地を支援する神戸のNPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯り(HANDS)」は、輪島市へのガス灯「希望の灯り」設置を目指し、クラウドファンディング(CF)を実施している。CFサイト「キャンプファイヤー」で検索する。(杉山雅崇)