DeNA・山本祐大「取りたかった」7年目で初のGグラブ賞!目指すは球団の大先輩・谷繁氏の「3000試合」
守備の名手に贈られる第53回三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式が28日、東京都内のホテルで開かれ、DeNA・山本祐大捕手(26)が7年目での初受賞を喜んだ。球団の捕手では1998年の谷繁元信以来、26年ぶり2人目の選出。プロ野球記録の通算3021試合に出場した大先輩を見習い、自身も通算3000試合出場を目標に掲げた。楽天・辰己涼介外野手(27)は全身が金色の姿で登場し、会場を沸かせた。 自身のグラブを基にデザインされた黄金のトロフィーを手にし、山本は喜びをかみしめた。7年目で初となるゴールデン・グラブ賞の受賞。名手の仲間入りを果たし「取りたかった賞。感慨深いです」としみじみ語った。 正捕手に定着した今季は自己最多の108試合に出場し、かねて定評があった守備力をいかんなく発揮した。2失策でリーグの捕手でトップの守備率・9974。捕球技術やリード面で成長の跡を示し、球団の捕手では1998年の谷繁元信以来、26年ぶり2人目の栄誉に輝いた。 谷繁は横浜(現DeNA)と中日で計27年間プレーし、プロ野球記録の通算3021試合に出場した。通算264試合出場の山本は先人に敬意を示し「その後に名前を残せるのはすごく光栄。まだ足元にも及んでいないけど、僕も3000試合を目指して頑張る」と高みを見据えた。 今季のチームはリーグ3位から日本一に輝いたが、レギュラーシーズンでは12球団ワーストの96失策。いかに守りのミスを減らすかが来季の課題だ。盗塁阻止率はリーグ4位の・352だった山本は捕手を「フィールド上の監督」と言い表し「今年の数字には全然満足していない。守備の面では僕が一番、引っ張っていかないといけない」と責任感をにじませた。 独立リーグ出身選手としては、全ポジションを通じて両リーグ初の受賞となった。「今年も独立リーグからドラフトで入った選手が数多くいる。そういった人たちの道標になれれば」。進境著しい扇の要は、頼もしく語った。(鈴木智紘)