「難しいことはわかっていた」角田裕毅、最後尾スタートのベルギーGPは16位 不本意な結果も後半戦へ意欲「プッシュし続ける」
F1第14戦ベルギーGP決勝は、レース終了後に思わぬ展開が待っていた。1位ジョージ・ラッセル、2位ルイス・ハミルトンと、メルセデス勢がワン・ツーでチェッカーを受けたものの、マシンの重量違反によりラッセルが失格。これにより、ハミルトンが繰り上げ優勝で今季2勝目を手にしている。2位にはマクラーレンのオスカー・ピアストリ、3位はフェラーリのシャルル・ルクレールというリザルトとなった。 また、RBの角田裕毅は今回のレース、パワーユニット一式を交換したことによるペナルティを受け、最後尾グリッドからスタート。レースを通して下位グループでの走行を余儀なくされ、17位でフィニッシュ。その後、ラッセルの失格により16位に繰り上がった。 決勝が行われる前には、ポイント獲得への可能性にも言及していた角田だったが、やはり思い通りの展開とはならなかったようだ。欧州メディア『Pitpass.com』では角田のレース後のコメントを掲載している。角田は「今週末はペースが上がらず、今日のレース中も苦しんだ。レース後にエンジニアから聞いたところによると、何かがあったようだ」と述べ、悔しさを滲ませた。 他にも角田は、「今日は作戦がうまくいかなかったが、スタートポジションを考えれば難しいことはわかっていた。チームとしてプッシュし続け、コンストラクターズでのポジションを維持するためにできる限りのことをするつもりだ」として、後半戦へ向けた意気込みも語っている。 さらにトピックの中では、RBのローラン・メキース代表による、ベルギーGPの総括も伝えている。その中で角田については、「ユウキは後方からのスタートとなった。そこからポイント圏内まで挽回するのは不可能に近いミッションだったし、今週末は彼のフィーリングに合ったマシンを用意することができなかった」など、日本人ドライバーを擁護する言葉が並んだ。 チームとしては今回のグランプリで、ダニエル・リカルドが10位入賞を果たしている。およそ3週間後、サマーブレイク明けとなるオランダGPでは、再び角田にもポイント争いのチャンスが訪れるはずだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]