成田空港の「新ターミナル」どんな姿に? 「将来は旅客ターミナルひとつで運用します」巨大施設の全容とは
鉄道駅や道路も変わる?
成田空港を運営するNAA(成田国際空港)が2024年12月、同空港が目指す将来像と価値創造のための取り組みをまとめた「統合報告書2024」を発行しました。ここには、同空港の将来の姿が具体的に示されています。どういったものになるのでしょうか。 【画像】えっ…これが「将来の成田空港旅客ターミナル」のイメージです 成田空港では、現在3つある旅客ターミナルを1つにまとめる「ワンターミナル」への集約を目指しています。 新ターミナルの候補地は現第2ターミナルの南側で、延床面積はは95~115万平方メートル、100程度の固定搭乗口が想定されているとのこと。ターミナルの形状は「ロングピア型」をベースケースに、検討を深度化させるとしています。 空港周辺の交通については、空港と広域的な幹線道路を接続するほか、分岐・信号を減らし速達性・利便性の高い空港内道路への再編などが検討されます。鉄道アクセスについても、ターミナルの再編に合わせた新駅の整備や空港周辺の単線区間の複線化なども検討するとしています。 NAAは「空港内の施設の多くは1970年代に整備され、老朽化が深刻な問題となっているほか、開港当時の施設レイアウトのままで現在に至っています」としたうえ、「この間、世界の航空市場は大きく変化し、今後もさらなる変化が予想されています。このため、刻々と変化する航空ニーズに迅速かつ柔軟に対応できる施設が求められています」とコメントしています。
乗りものニュース編集部