いくらあげてる?ルールは?小学生・中学生のお小遣い事情。金銭感覚が身に付く渡し方・注意点も
Q:お小遣いの金額や渡し方はどう決めている?
A:お小遣いに関するアンケートでの保護者のかたの声をご紹介します 【保護者のかたの声】 「小学生、100円✕学年 中学生、1,000円✕学年」(小3・小6の保護者のかた) 「うちでは年始に、子どもたち自身に1年間必要だと思う予算を考えてもらい、その金額をお年玉から渡し、やりくりしてもらってます」(小5・中3の保護者のかた) 「1年分まとめて4月に渡しています。そこから本人にすべてやりくりさせています。中2では3万円でした」(中2の保護者のかた) 「いろいろなお手伝いの金額を決めて1か月たったらお給料として渡している」(小6の保護者のかた) 「学年や年齢で決める」「子ども本人にお小遣いの金額を決めさせる」「お手伝いやテストの点に応じてお小遣い額が決定する」など、皆さまさまざまな方法でお小遣いの金額や渡し方を工夫されていました。 お小遣いの決まりごとは「一度決めたら変更できない」ということはないので、不都合が出たらその都度保護者のかたとお子さまとで話し合い、よりよい方法を模索していくのがおすすめです。
Q:お小遣いの「定額制」と「必要な金額をその都度」はどっちがいい?
A:お金について「どんなことを学んでほしいか」で決めるのがおすすめです 「定額制」と「必要な金額をその都度」では、それぞれメリットとデメリットが異なります。 定額制では、もらえる金額が決まっているため、「限られた予算でやりくりする力」や「お金を計画的に使う力」が身に付きやすいでしょう。しかし、何もしなくてもお金がもらえるため、お金のありがたみを感じにくいかもしれません。 お小遣い制度を始める際に、「保護者のかたががんばって働いたお金を渡している」ということをしっかり伝えると、お金の大切さが伝わりやすいでしょう。 必要な金額をその都度渡す場合、子どもは欲しいものを買ってもらうために「なぜこれが自分に必要なのか」「これでなければだめなのか」など、保護者のかたに欲しいものの必要性をしっかりプレゼンしなければならないため、コミュニケーション力や交渉力が身に付きます。 しかし、安易にお小遣いを渡してしまうと、子どもは「言えば何でも買ってもらえる」と思い、コミュニケーション力や交渉力が身に付かないばかりか、お金の大切さや有限性にも気付けない可能性があります。 「定額制」と「必要な金額をその都度」のメリットとデメリットを踏まえ、お子さまの年齢に合わせて、お小遣いから何を学んでほしいか考えてから渡し方を決めるのがおすすめです。