【広島好き】外国人選手も育成の時代に突入か ロマン溢れるドミニカアカデミー出身選手
ラミレスは指揮官からの助言に即、答えを出した。15日の紅白戦の7回無死一塁から、今季4勝の玉村の直球を完璧にとらえて左翼へ弾丸ライナーのホームランを放った。新井監督も「すごい打球でしたね。あの弾道で楽々入るんですから、すごいパワーをしているなと」と目を丸くする弾道だった。確実性などの課題も残るが、期待感を高めるには十分だった。
ラミレスよりも多く実戦経験を積んだロベルトも来日時よりも体が絞られ、野球に取り組む姿勢は関係者も認めるところ。今秋来日したのは彼ら2人とポジションなどが被らないメヒアだったが、まだ現地には彼らと同じように日本行きを目指す大砲タイプもいるという。練習生のメヒアにとっては、昨年のラミレスやロベルトのように、育成契約を勝ち取る戦いだ。だが、育成契約を勝ち取った2選手も、うかうかしていたら現地で控える後輩たちに立場を奪われる可能性もある。この秋、存在感を高めるラミレスは言う。
「毎日、一生懸命練習をしている。日本でジャパニーズドリームつかみたい」
彼らが日本での夢は、広島の夢でもある。20日で秋季キャンプは打ち上げられるが、ドミニカアカデミー出身選手の育成プログラムから今後も目が離せない。
文:前原淳
前原淳