【広島好き】外国人選手も育成の時代に突入か ロマン溢れるドミニカアカデミー出身選手
外国人選手も育成する時代なのかもしれない。J SPORTSでも連日中継されている広島秋季キャンプでは、練習生4選手を含め、カープドミニカアカデミー出身選手が6選手参加している。得点力不足解消が求められる野手陣は、育成選手のラミレスとロベルトに加え、練習生のメヒアの3選手。スイング量が増えた今キャンプでも、日本選手と同じ練習量をこなしている。
今年、広島の外国人野手は誤算だった。新外国人選手として来日したレイノルズとシャイナーは、開幕3戦目にそろって離脱。レイノルズは一軍に復帰することなく、そのまま帰国して退団となった。シャイナーは7月に復帰して同17日のDeNA戦では来日初本塁打を放って勝利に貢献するも、その後は安打すら出ずに再負傷。こちらもシーズン終了をまたずに退団することとなった。
2年続けて外国人野手が総入れ替えに、球団は7日に新外国人野手エレフリス・モンテロの獲得を発表した。さらにもう1人の外国人野手の獲得を目指しているという。ただ、近年は広島に限らず、“当たり”言える外国人選手が少ない。期待に見合った働きができなかったときに、備えがあれば、これほど頼もしいものはない。
今季、日本で初めて過ごしたシーズンで目立った成績を残せたわけではない。
ロベルト 62試合 打率.203 2本塁打 16打点 ラミレス 43試合 打率.162 2本塁打 11打点
まだまだ発展途上にある。それでも彼らが秘めたパワーは、日本人選手にないものだ。新井監督も彼らに熱視線を送る。
「単純にパワーを比較したら、バティスタとラミレスは同じぐらいの力を持っている」。
現役時代ともにプレーした大砲と重ね、その可能性の高さに期待するラミレスには、秋季キャンプ中に何度も直接指導した。13日のロングティーの際、短い時間で助言を送ると、翌14日は午前中から約80分間、身ぶり手ぶりで熱血指導。「パワーの伝え方、出し方がロスしている。パワーはあるけど、まだ伝え方が分かっていないだけ」。下半身の使い方やタイミングの取り方を指摘し、かかと体重でドアスイング気味な打撃にメスを入れた。ただ、現状はまだ発展途上。課題も多い。