新型レクサスUX300hは理知的なコンパクトSUVだった!!! 乗ればわかる“進化”とLBXとの違いに迫る
レクサスのコンパクトSUV「UX」の改良モデルに、小川フミオが試乗した。つい最近登場した「LBX」との違いとともにリポートする。 【写真を見る】新型UXの内外装(46枚)
好印象なパワーアップ
レクサスのUXシリーズが新しくなった。UXはコンパクトサイズの電動SUVだ。街中での使いやすさと燃費と、欧州的な雰囲気のデザインが魅力的なモデルだ。まず、2024年1月にUX300hが発表された。 UX300hはハイブリッド車だ。ドライブの印象をひとことでいうと、今回の改良で市街地でのフットワークがよくなっている。 2.0リッターエンジンを使ったハイブリッドシステムは、従来の「UX250h」と基本的に共通だけれど、パワーアップの印象は、単に数値だけにとどまっていない、と、思った。 300hは、従来の250hのパワーアップ版。2.0リッターエンジンは250hの107kWから112kWへ、フロントモーターは80kWから83kWへと、それぞれ最高出力が上がっている。最大トルクは、エンジンが188Nmで同一、モーターは202Nmから206Nmへと増えている。 私がUXに最初に乗ったのは、2018年のストックホルムだった。レクサスらしからぬコンパクトな車体と、空力デバイスをうまくデザインに活かしたスタイルなど、理知的なモデルだと感じられた。 印象的なのは、そのときから何度も改良がくわえられてきたこと。グレード名も変わった300hは、先述のごとく、加速性といい、ハンドリングといい、“すっきり”と、表現したくなるような印象が強い。 自動車メーカーは、往々にして年次改良なるものをおこなう。多いときは年に数回、いろいろな点を直していく。それで、モデルライフ後半に入ると、デビュー時とは別物のような、いいクルマに“進化”する。 レクサスも例外でなく、「Always On」(たゆまぬ進化の追求)なる言葉を使い、すべてのモデルに手を入れているようだ。じっさい、UXは、どんどんよくなって、とくに2022年のマイナーチェンジで、私は「いいなぁ」と、感心した記憶がある。