「O型は蚊に刺されやすいは本当?」蚊は炭酸水に集まるはデマ?“蚊博士”に教わる、刺されない・発生させない対策法
蚊を発生させない・退治するための方法は?
それっぽく噂されている蚊の生態は実はデマだったとは……では蚊を家の中にいれないためにはどうすれば良いのでしょうか。 「外側の窓ガラスを半開きにすると網戸をしていても隙間ができて室内に入ってきてしまうので、できるだけ窓やドアは閉めておくか、開けるなら網戸を閉めて外側の窓ガラスは全開にするのが理想です。さらに、蚊は植木鉢や水たまりなどの少量の水からも発生します。銅イオンは蚊の幼虫を殺すため、植木鉢の受け皿などに銅板や銅線を入れておくと蚊の幼虫退治ができます」(白井良和さん) それでも部屋の中に蚊が入ってきてしまった場合、どのようにして退治するのが良いのでしょうか。手で叩いて殺そうとしてもなかなか捉えられません。 「蚊やハエ専用の虫網や電撃ラケットを使うのがおすすめです。面積が大きく、風が抜けるので蚊を捕まえやすいですよ」(白井良和さん) 一度刺されると長時間に渡り不快なかゆみが続くこと、それだけでなく時には病原体を媒介することもありますから、蚊に刺されない対策は万全にしたいもの。服装・自宅のチェック、そして退治グッズを見直したいと思います!
白井 良和(しらい・よしかず)さん 害虫防除技術研究所代表、有限会社モストップ取締役、医学博士。幼少期から虫が好きで、小学生のときにはゴキブリを飼っていたことも。1994年、京都大学農学部卒業、1996年、京都大学大学院農学研究科修了後、殺虫剤メーカー勤務を経て、2001年富山医科薬科大学大学院医学系研究科博士後期課程修了。博士論文は「蚊の吸血誘引に関する総合的研究」。 2003年、蚊駆除業務を柱に有限会社モストップを創業。現在では、蚊忌避剤や蚊捕獲器の効果確認試験を主な業務とし、書籍の出版等も行っている。 取材・文/松本果歩
MonoMaxWeb編集部