「O型は蚊に刺されやすいは本当?」蚊は炭酸水に集まるはデマ?“蚊博士”に教わる、刺されない・発生させない対策法
夏になると憂鬱なのが蚊の存在です。気づいたら何か所も刺されており、時には何週間もかゆみが続きます。痕になってしまうのも不愉快なポイント。今年こそできるだけ刺されたくない!そこで今回は蚊の研究を32年以上行い、“蚊博士”としても知られる白井良和さんに蚊の対策を聞きました。 ⇒【関連写真】「エアコンのお掃除機能はない方がいい?」節電のプロが教える、エアコンの“買い替え時”と“種類”とは?
「O型の人は蚊に刺されやすい」は本当?刺されないための対策は
よく聞くのが「血液型がO型の人は刺されやすい」ということ。確かに複数人でいるとO型の人ばかり刺されていることがあるような気がしますが、これは本当なのでしょうか。 「血液型による蚊の刺されやすさは①O型→②B型→③AB型→➃A型の順で刺されやすいという研究結果を出したことがあります。しかし、大きく差があるとは言い切れないレベルです。 蚊に刺されやすい人は体温が高い・やや汗かき・皮膚がみずみずしい・日焼けしている・運動などで活発に動いている人だということがわかっています。刺されにくい人は体温が低い・冷え性である・汗をかかない・乾燥肌・色白である・あまり運動しないなど逆の要素を持つ人ですね。」(白井良和さん) 肌の色まで関係あるというのは驚きですが…… 「実は蚊は色を識別することができます。服の上からも刺すことがありますから、黒や紺などの暗い&濃い色の服は刺されやすく、白や黄色などの明るい&薄い色の服は刺されにくいことがわかっています。さらにピタッと密着した服よりもダボッとした服の方が刺されにくいですよ」(白井良和さん)
「蚊にさされた直後に石鹸を塗るとかゆくなくなる」「蚊は炭酸水に集まる」はデマ!?
蚊に刺されてしまった際、「直後に刺された部分に石鹸を塗るとかゆくなくなる」という話も聞きます。その理由は「蚊が人を刺す際に出す液が酸性なのに対し石鹸がアルカリ性だから中和される」ということだとされており、実際に試してみると本当にかゆくなくなったと感じたことが何度もありますが……? 「これは都市伝説と言えます。『かゆくなくなった気がする』のではないでしょうか。実際、根拠がありませんから、かゆいままの人もいると思います。一方では、刺されてすぐに腫れてかゆくなる反応(即時反応)は、何もしなくても時間が経つとかゆくなくなることが多いです。刺された時の正しい対処法は、流水で冷やすこと。そして虫刺されのかゆみ止め皮膚薬を塗ってくださいね」(白井良和さん) ほかにも、「蚊は炭酸水に集まるので、炭酸水をコップに入れておけばつかまえることができる」という話もありました。 「蚊は二酸化炭素に寄ってくる性質がありますが、温度や湿度、視覚などでも人や動物を判断しています。よって、炭酸水だけに反応して寄ってくることはありませんよ!」(白井良和さん)