50代「ひとりの食卓」はラクに楽しく。つくりおき活用で、冷蔵庫もすっきり片づく
インスタグラムで「持たない暮らしの心地よさ」や、50代のおひとりさま生活の工夫を発信し、女性たちの共感と支持を集めているようさん。ここでは、手間をかけずにひとりの食卓を楽しむためのアイデアと、食器や冷蔵庫、部屋を無理なく整えるためのルーティンを教わりました。 【写真】50代ひとり暮らしの「冷蔵庫の中身」
手づくりの器で「ひとりの食卓」もぐんと豊かに
味気ないものになりがちなひとりの食卓も、ちょっとした工夫でぐんと豊かになるもの。ようさんが、自分らしく毎日の食事を楽しむために取り入れているのが、自作の器です。 「使いやすい直径20cm前後の平皿や、パスタや丼ものも入る深さのある皿をよくつくっています。ポイントは、自分が使うことをイメージしてつくること。このお皿にはなにをのせようかな…?と考えるのも楽しいんです。なるべくものを減らしたシンプルな暮らしを楽しんでいる私ですが、自分でつくった器は手放せません(笑)」 手づくりの器にのせるのは、つくりおきのおかずがメイン。子どもたちと住んでいた頃はつくりおきはしていなかったというようさんですが、子どもたちが巣立ってからは、「自分のためだけに料理をする」ことがおっくうになってしまったそう。 「しばらくは外食や市販のお総菜にも頼っていましたが、食費もかさむし、味にも飽きてしまって。また自炊をするようになりましたが、今までの習慣で、つい子どもたちと暮らしていたときと同じ量をつくってしまうんですよね。そこで、余った分は保存しておき、次の食事やお弁当に活用することに。少量よりも慣れた分量のほうがつくりやすいし、食材もファミリーパックで買えてお得です。ただし冷凍すると、うっかりストックの存在を忘れてしまうので、約3日間で食べきれる量を冷蔵庫で保存することに。このサイクルが今の私には合っているようです」
ものが少なければ、日々の掃除や片づけも手間いらず
つくりおきのおかずは、中身が見えてにおいのつきにくいガラス製の保存容器へ。おかずのほかにいつも冷蔵庫に常備しているのは、卵、納豆、豆腐などのタンパク源です。年齢を重ねるにつれて、タンパク質と野菜の重要性を実感するようになったそう。 「シンプルな料理が多い分、調味料は質のよいものを選ぶようになりました。ただし、しょうゆも含めひんぱんに使うもの以外は、ひとり暮らしにちょうどいい小さめサイズを買うようにしています。多少は割高ですが、無理なく使いきれるので、気づいたら賞味期限ぎれ…ということもなくなりました。冷蔵庫が空っぽになってから買い物に行くのも、食材をムダにしないための習慣です」 冷蔵庫やキッチンはもちろん、常に家じゅうをきれいにキープしているようさんですが、とくに片づけの頻度やルールは決めていないそう。 「インスタにのせる写真を撮るときに、その周辺をちょっと片づけるくらい(笑)。毎日時間をかけて掃除をしなくても、時間に余裕があるときにちょこちょこリセットすれば十分だと思っています。片づけの際に役立っているのは、リビングのソファの下に入れたボックス。こまごまとしたものや日用品はとりあえずここへ放り込んでいます。掃除やリセットに手間がかからないのも、持っているものが少ないからこそ。手間をかけずにすっきり感を保てるのも、“持たない暮らし”の大きなメリットです」
ESSEonline編集部