<平野莉玖>「決断力と行動力だけで生きてきた」 俳優業の展望語る 「さっちゃん、僕は。」で好演
「京介のような役に興味は?」と水を向けると、平野さんは「やってみたいけど、ちょっと怖い。できるのかな……?」と口にし、「いつかはそういう役もできるような俳優になれたら」と思いをはせる。
今後の見どころを聞くと、「7話からいろいろととんでもない展開になっていきます。さっちゃんも、うぶ過ぎるのが怖い一面も。文也としては見ている人にホッとしてもらえるような役回りになれればと思いつつ、最後の最後に『文也、そんなことになっちゃうの!』とびっくりさせるかも(笑い)。最後まで楽しんでください」とアピールした。
◇「挑戦し続けることが楽しい」
舞台や短編ドラマの出演経験はあるものの、今作で本格的な俳優業への進出となった平野さん。今後について「俳優として今後もやっていきたいし、俳優として成長していければ」と意欲をのぞかせる。
「いろんな役をやることで、それぞれの人格を自分の中に入れ、いろんな感情を持ち、いろんな性格の人の目線を知りたい。自分自身どこまでやれるのかという思いもある。俳優は続けていきたいです」
憧れの俳優を「山田孝之さん、小栗旬さんはカッコいいし、芝居もすごいなと思う」と挙げた平野さん。自身の俳優としてのストロングポイントについて「仕草や目の動きといった細かい表現」と掲げる。
「ファンの方から『仕草だったり目の動きだったり、細かい表現がすごい』と言っていただきました。でも演じているときはあまり意識していなくて、役の感情になっているから自然とやっていて、そういう部分はもっと鍛えていけるのかなと思います」
挑戦してみたい役は「サイコパス」な役だといい、「文也が割と自分に近しく演じやすかったので、自分とかけ離れた役をどこまでできるのかは気になります。それこそ演技力が試されるだろうし、自分とは真逆の性格の持ち主をやってみたい」と目を輝かせる。
さまざまな顔を持つ平野さんだが、「やりたいと思ったことはやっていく性格。気がすむまでやらないと気がすまない」と自己分析。「挑戦し続けることが楽しいし、いつか終わってしまう人生なので、とことんやってやろうかみたいな思いは常にある」と持論を語る。
「すべての物事において決断力と行動力だけで生きてきたので、自分の中では止まったら終わり、迷うようになったらダメだなと。仮に気になることがあっても走り続ける。もし立ち止まったら、これは違うなと決断しちゃいますね」(取材・文・撮影:遠藤政樹)