【天皇賞(秋)】近2走は敗因明確、ドウデュースの逆襲に期待 大穴は復調気配見せる6歳馬
大穴は復調気配を見せるステラヴェローチェ
能力値上位以外では、ステラヴェローチェに注目したい。 3歳時の2021年は皐月賞3着、日本ダービー3着、神戸新聞杯1着など世代トップ級の能力を示してきた馬。菊花賞は休養明けかつ不良馬場の神戸新聞杯で自己最高指数を記録した反動もあり、勝ち馬タイトルホルダーから5馬身以上離された4着に敗れた。 次走の有馬記念は9番枠から出遅れたが、そこから促して中団やや後方まで挽回。道中はエフフォーリアを徹底的にマークしながら中団の外で進め、3~4コーナーの外から動いた同馬を追いかけて進出した。直線序盤は4列目付近の外。そこからじわじわ伸びて4番手に上がり、最後はクロノジェネシスとの叩き合いに。半馬身ほど敗れたが、4着に健闘した。 前記の有馬記念はパンサラッサがかなりのハイペースで逃げたことで、中団やや後方でレースを進めた本馬は展開に恵まれた面はあった。しかし、リバティアイランド以外に目立った活躍がない現4歳馬が主力となる今回のメンバーなら、当時の能力を発揮できればここでも通用する。 屈腱炎で1年7カ月の長期休養を余儀なくされたが、今年は大阪杯や札幌記念で中団からレースを進めて小差の4着、3着と善戦している。休養明け好走後の前走オールカマーでは、かなり掛かりながら好位馬群の外目を回るロスがありながら、最後の直線ではそれなりに伸びてきており、見せ場は作った。今回、意外とペースが上がっての一発があっても不思議ない。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)リバティアイランドの前々走指数「-26」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも2.6秒速い ●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート ●能力値 =(前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3 ●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数 能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補 ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ