OpenAI、賢い推論モデル「o1」のAPIを公開
OpenAIは17日(米国時間)、開発者向けに最新モデルのOpenAI o1の新機能や、APIなどを発表した。OpenAI o1とRealtime APIの改善、新たなファインチューニング方法などが含まれる。 高い推論能力を持つAIモデルOpenAI o1のAPIでは、関数呼び出し、開発者メッセージ、構造化出力、画像等のビジュアル処理機能を新たにサポート。API使用で最上位のTier 5契約者から展開を開始し、関数呼び出しにより、o1を外部データやAPIとシームレスに接続できるようになる。 開発者向けメッセージでは、モデルが従う指示や文脈を指定を指定可能となり、トーンやスタイル、その他の行動指針を定義できる。また、画像対応により、画像を元に推論を行なえるようになる。待ち時間も短縮され、o1では、特定のリクエストに対して、o1-previewよりも平均で60%少ない推論トークンとなるほか、新たなAPIパラメータ(reasoning_effort)により、考える時間を制御可能とした リアルタイムAPIでは、WebRTCの統合、GPT-4oオーディオの価格を60%引き下げ、GPT-4o miniのサポートなどが含まれる。 新たにPreference Fine-Tuningに対応。ユーザーと開発者の好みに合わせ、モデルを調整可能な新しいカスタマイズ手法で、モデルの応答のペアを比較し、モデルに好ましい出力と好ましくない出力を区別するように学習させられる。トーンやスタイル、クリエイティビティが重要な主観的なタスクに特に効果的としている。 この発表は、OpenAIによる12日間(平日)連続発表の9日目のトピックとなる。
Impress Watch,臼田勤哉