【広島】現役ドラでヤクルト移籍の矢崎拓也「トレーニングしている暇はなかったです」当日の状況を明かす
9日に開催された現役ドラフトで広島からヤクルトへの移籍が決まった矢崎拓也投手が11日、会議後に初めてマツダを訪れた。昨季は一時守護神も務めて24セーブを挙げた右腕。自身が選ばれたことに「リストに入って選ばれた、というのが僕だった。その日に現役ドラフトがあることは知っていましたし、電話がかかってきて『自分なんだ』というのは、普通にサプライズ的な驚きはあったけど、複雑なことはないです」と受け止めた。 球団からの連絡は、滞在先の東京で昼食をとった後だったという。「ちょっとトレーニングしようかなと思った時にかかってきたので、トレーニングしている暇はなかったですね」と、当日の状況を明かした。 当日は首脳陣らに電話を掛け、新井監督からは「直接話そう」と伝えられ、この日にマツダ内で対面した。報道陣の取材に対して「同一リーグになるんだけど、同じ釜のメシを食った者として頑張ってもらいたい」と語った指揮官。07年オフに阪神にFA移籍した経験から「新天地に入るとどうしても力むだろうから、あまりオーバーペースにならないように」などとアドバイスを送られたという。 16年ドラフト1位入団から広島で8年間を過ごした。「同級生は結構減っちゃいましたけど、いろんな先輩後輩がいる。そこは寂しい気持ちもありますけど、会えなくなったわけじゃないので」。古巣との対戦については「始まってみないとわからないですけど“やってやる!”とか、そんなタイプではない。ちょっと投げづらいなと思うので、なるべく広島戦は出たくないという感じですかね。今まで相手チームにいった経験はない。同僚と対戦したことはないので、感覚が分からない。始まってみないと」。新天地のヤクルトは、ブルペン陣が課題だ。心機一転、存分に力を発揮する。
報知新聞社