【Juju(野田樹潤)ブログ】第109話:順調に進んだもてぎの週末、次戦を見据えた戦略とは?
日曜日の決勝当日は、午前中にフリー走行の2回目があり、ここではレース中を想定し、ガソリンを満タンにして走り、決勝に向けていい感触を得ることができました。
第2レースを席巻し、週末を締めくくる
午後2時40分スタートの決勝は、今にも雨が降り出しそうな空の下ではじまりました。スタートはドンピシャで決まり、前を行くチームメイトの大津選手や笹原選手に並びかけるようにしてレースがはじまりました。
スーパーフォーミュラではレース中1回のタイヤ交換が義務付けられていますが、今回私はエンジニアと無線で話しながら11周目にピットインしてタイヤを交換しました。その際に装着したのは中古タイヤでした。というのも、次の2レース制で行われる富士のレースに向け、新品タイヤを1セット取っておきたかったからなのです。
レースの流れがわかってきたという実感
今回のレースで早めにピットインを行った理由は、前を行く笹原選手をアンダーカットできる可能性があったからです。結果的にそれは実現しませんでしたが、レース後半に向けてプッシュし、笹原選手まで1秒台のところまで詰めていくことができました。これでニュータイヤを履いていたら、という思いもありますが、次戦の富士は既にテストとレースを行い、ある程度データがあるサーキットなので、そこでのレースを有利に進めたいという判断は間違っていないと思います。 またレース後半、中古タイヤでも早めにタイヤ交換した選手たちと同じようなラップタイムが刻めていた点もチームから褒めてもらえました。
結局心配していた雨はレース中には降らず、私は18位でフィニッシュしました。今回は今までよりもレース全体の流れのようなものがわかってきたという実感がありました。コールドタイヤが温まっていく感じとか、タイヤのデグラデーションの感じとかがわかってくると、ペースを戦略的にコントロールできそうな感じもしています。
もてぎのレースのあと、私はイタリアのイモラ・サーキットに行って自律走行レース「A2RL」のマシーンの開発テストを行います。それからいよいよ、10月12-13日の富士スピードウェイで開催される2つのレースに挑むことになります。今回ニュータイヤを温存したこともあるし、富士スピードウェイの経験もあるので次回はちょっと楽しみ。みなさん、これからも引き続き応援をよろしくお願いします!
Juju(野田樹潤)