全米メディアが大谷翔平の14&15号W3ランと8打点を称賛…被弾のロ軍投手は「スペシャルな才能を持っている」と脱帽
エンゼルスの大谷翔平(27)が21日(日本時間22日)、本拠地で行われたロイヤルズ戦に「3番・DH」で先発出場し、14号&15号の2本の3ランを含む日米通じてキャリアハイとなる1試合8打点の驚異的な活躍で全米を震撼させた。 大谷は6回無死一、二塁から、ロイヤルズの先発、ジョナサン・ヒースリーのストレートを捉えて2点差に迫る14号3ランをバックスクリーンの右に叩き込むと、ボークの判定に抗議したフィル・ネビン監督代行が退場になった大荒れの7回の攻撃で一死一、三塁から1点差に迫るセンターへの犠飛をマーク。そして3点を追う9回一死一、二塁からロイヤルズの守護神スコット・バーロのカーブを思い切りライトスタンドへ引っ張り、打った瞬間に大谷だけでなく走者まで、その場で立ったまま打球を見送り、本塁打を確信する起死回生の特大の同点15号3ラン。大谷は自軍ベンチを指差して吠えた。 だが、勝負を決めることができず、延長11回に2点を勝ち越され、その裏一死一、三塁の3発目が出ればサヨナラの場面で打席が回ってきた。レフトへの犠飛で、この日8打点目をマークしたが、1点及ばずチームは11―12で敗れた。地元メディアだけでなく、敵地カンザスシティのメディアまで大谷の2発&8打点に注目する記事を配信した。
「今日の先発は長いイニング起用になるかも」
地元紙のロサンゼルス・タイムズは「大谷が8打点をあげたが、エンゼルスは延長でロイヤルズに敗れる」との見出しを取り「エンゼルスが探し求めてきた攻撃だった。だが、ふらふらのブルペンの苦闘を乗り越えるには十分ではなかった」と報じた。 記事は「大谷は火曜日の試合まで19打数3安打のスランプで長打や打点がなかった。だが、彼は9回、バーロの78.6マイル(約126キロ)のカーブを右翼フェンスの上に運び同点とした」と称え、大谷の8打点が、2007年8月21日にギャレット・アンダーソンがマークした球団記録の10打点に2打点届かなかったことを伝えた。 同じく地元のオレンジカウンティレジスター紙は「大谷の2本塁打、8打点でもエンゼルスは延長でロイヤルズに敗れ十分ではなかった」との見出しを取り残念がった。 記事は、「大谷のこの夜2本目の本塁打は、3点を追う9回裏に走者2人を置いた場面でもたらされた。右翼への大飛球は、エンゼルスタジアムで2万189人と発表された観客の前で放たれた。延長11回に11-12でエンゼルスは敗れたが、彼は、(2本合わせて)861フィート(約262.4メートル)分の本塁打をもたらした」と称賛。 9回の同点3ランの場面について「大谷の新たな英雄としての舞台が整えられた」とし、「2-2のカウントから、大谷はプレート上に来たカーブを待って右翼へ438フィート(約133.5メートル)も飛ばした。骨の折れる道を切り開く15号本塁打で、彼は夜空に舞い上がる打球を見つめた」と描写した。だが、チームは激闘の末、敗戦。同紙は、「今彼らは連敗の流れを食い止めるために大谷に再び頼ることになる。彼は水曜日(日本時間23日)のシリーズ最終戦で先発する。エンゼルスは、彼らのエースを長いイニング使うことになるかもしれない。火曜日に中継ぎ6人を費やしてしまい、何人かは水曜日のゲームに投げることができない」と続け、大谷が日本時間の今日23日のロイヤルズ戦に連敗ストップをかけて先発マウンドに上がることを紹介した。