米CFTCベナム委員長が1月20日に退任へ、トランプ再就任前に規制当局トップ退任続く
米CFTCベナム委員長が退任へ
米商品先物取引委員会(CFTC)のロスティン・ベナム(Rostin Behnam)委員長が、1月20日をもって退任することがCFTCから1月7日に発表された。 これは次期米大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の再任による新政権発足に伴う退任と見られている。なおベナム委員長のCFTCでの任期最終日は2月7日になる。 ベナム委員長は声明の中で「過去数年にわたり、国内外で多くの出来事が発生し、それが金融市場全体の回復力を試すことになった」とし、CFTCが常に慎重かつ意図的な決定を行ってきたことを誇りに思うと述べた。 またCFTCはこれまでに、規制のギャップや不確実性に対処してきたこと、新規参入者の受け入れやイノベーション支援を行ってきたとした。 またベナム委員長自身としては、規制対象市場におけるリスクの特定・評価・対処に取り組み、法の枠組み内で混乱を最小限に抑え、すべての利害関係者にとって公平な競争条件を維持し、適切なガードレールを確立するためのコンセンサス構築を基盤とした行動を起こしたと述べた。 ベナム委員長は過去数年にわたり、連邦レベルでの暗号資産(仮想通貨)規制の欠如に対処するよう議会に求めていた。 なおブルームバーグの報道によれば、トランプ新政権におけるベナム委員長の後任には、元CFTC委員のブライアン・クインテンツ(Brian Quintenz)氏の名が挙がっている。 CFTC以外の主要機関のトップも、トランプ政権の始動に先駆けて退任することを発表している。 米国証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長は昨年11月、1月20日に退任予定であると発表。 また1月6日には、連邦準備制度理事会(FRB)のマイケル・バー(Michael Barr)監督担当副議長が退任する意向を表明した。 なおトランプ氏が第47代アメリカ合衆国大統領として再就任するのは1月20日である。
あたらしい経済編集部