G2共同通信社杯競輪、守澤太志らなぜ選考漏れ?優勝賞金はグランプリ争いに重要、自動番組によるサプライズにも注目
9月13~16日に宇都宮競輪場で開催される「第40回共同通信社杯競輪(GII)」。昨年までは「共同通信社杯」の名称で行われていたが、このたび16年ぶりにこの名称に戻された。
出場選手が発表されたのは7月下旬。共同通信社の推薦選手である神山雄一郎、平原康多、南修二の3名を含めた108名が選出された。 共同通信社杯といえば“若手の登竜門”と位置付けられている。さらに一次予選、二次予選が「自動番組編成」であることも大きな特徴のひとつ。そのためフレッシュな選手の躍動やサプライズ連係が多く見られ、新鮮味を感じられるビッグレースだ。 “若手の登竜門”と呼ばれる理由のひとつは選抜条件に「一定期間にデビューした選手のうち、平均競走得点上位」が含まれ、若手に優先権があることだ。さっそく今回の選考条件を見ていこう。
【共同通信社杯 選考条件】
(1) 開催時S級S班在籍者 (2) 直近前回のオリンピック自転車競技メダリスト (3) パリオリンピック自転車競技トラック種目代表選手 (4) 選手選考対象期間において2ヶ月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した者(開催時S級1班在籍) (5) スポンサー推薦3名以内 (6) (1)~(5)を除く、109期以降の各期卒業の選手のうち、選考期間における平均競走得点上位者25名 (7) 選考期間におけるFI決勝1~3位回数上位者(同数の場合は、選考期間における平均競走得点上位者) (8) 選考期間における平均競走得点上位者(同点の場合は、選考期間における選考用賞金獲得額上位者) ※開催時S級在籍、選考期間は2024年1月~2024年6月の6か月 メインの選考条件になるのは(6)~(7)で、前出の「109期以降の競走得点上位者25名」が含まれる。109期以降の選手は42名選ばれている。 GII選考の特徴としてFI開催での成績が重視される側面があり、今回の選考は(8)の条件にいたる前に108名に届いたと見られる。