正月気分はおしまい!クルマの正月飾りはいつまで付けておく?いつ外して、外したらどうする? クルマの正月の終わり方
かつては年末年始ともなるとよく見かけたのに最近はすっかり見なくなってしまった「クルマの正月飾り」ですが、あなたは"つける派"ですか? それとも"つけない派"? クルマに付けた正月飾りはいつ外せば良いのでしょうか?また、外した後の扱いはどうするのが正しいのか? 正月の終わりと共に直面する問題について考えてみました。 REPORT/PHOTO:MotoFan.jp 【画像】クルマの正月飾りはいつ外して、外した後はどうるのか? 2024-2025年は装着率ほぼ0%? 三賀日も過ぎると正月気分もおしまい。年末から正月を飾った"お飾り"もそろそろお役御免。ちなみに、2024年末日(28日)から2025年三賀日(3日)までリサーチした結果、正月飾りを付けたクルマに遭遇したのは、自車を除けば1台きり。しかも、ホンダの三輪スクーター「ジャイロ」のみという結果。 年末の買い物や年始の初売りで賑わうホームセンターやショッピングセンターの駐車場、年始の神社の駐車場、道ゆくクルマなどを観察してみたものの、クルマの新旧やサイズ、モデルに関わらず、今シーズンはお目に掛かれなかった。売り場では売れているように見えたのだが、それでも圧倒的にマイノリティだったのか、たまたまだったのか……。 そもそも、昨今のクルマはフロントグリルのデザインが正月飾りを付けにくいものになっている(グリルレスデザインが多いEVではなおさら)。センサー類も装備されることも多く、機能面でも付けにくいのは否めない。 小さめの吸盤タイプも販売されていることから、車内に装着しているケースもあるだろう。そのパターンは今回は調査しきれていないので、今後の課題とも言えるだろう。 いつまで付けておく?いつ外す?外したらどうする? 正月飾りを付ける期間は基本的に門松を飾っておく「松の内」(=神様の滞在期間)と呼ばれる期間内。松の内は、関西、四国方面では1月15日まで、関東、東北、九州あたりでは1月7日までとするようだ。クルマ用でも正月飾りは正月飾りなので、同じ扱いで問題はない。 松の内が開けて外した正月飾りは、こだわりがなければ地域の分別法に従って処分すればよいが、せっかくの縁起物なのであまりぞんざいに扱うのも気が引ける。ではどうすれば良いのだろうか? ひとつは神社に持っていってお焚き上げしてもらう。三賀日中はさすがに気が早いが、松の内くらいまではお焚き上げを受け付けている神社も多い。基本的には前年のお札やお守り、破魔矢を納めるものだが、その年のお飾りも一緒で問題はないだろう。 しかし、せっかくなので最後まで正月気分を楽しめる方法をお教えしよう! 地域によっては「どんど焼き」という正月の最後を飾るイベントがある。松の内まで飾っていた松飾りやしめ縄、お正月の書き初め、前年のお守り、破魔矢、願いが叶ったダルマなどを、神社や地域の広場・畑などに持ち寄って燃やす(=お焚き上げする)行事だ。基本的には小正月である1月15日だが、土日祝日によって変わってくることも。また、地域によっては別の呼び方もある。焼き終わった残り火で餅を炙って食べて無病息災を願うなど、さまざまな謂れもある。 「どんど焼き」の各地の名称 関西・中国:とんど焼き 京都・滋賀・岐阜・愛知・北陸周辺:左義長 東北:どんと焼き 長野・山梨・群馬・埼玉・神奈川:道祖神祭 他にも「さえのかみ祭り」、「鬼火たき」(九州)、「さいと焼き」(静岡県)、「三九郎」などの名称もあり。 そんな「どんど焼き」でお焚き上げすれば、最後の正月気分を楽しみつつ正月飾りを片付けることができて一石二鳥なのだ。 すっかりマイノリティになってしまった感の"クルマに正月飾りを付ける”派だが、せっかくの正月、カーライフでも最後までお正月気分と日本の伝統と行事を楽しんでみてはいかが?
MotorFan編集部