まさに英雄! 海外クラブを救った伝説の日本人選手5人。優勝や残留…。運命を変えた偉大な男たち
MF:中村俊輔(なかむら・しゅんすけ)
生年月日:1978年6月24日 救ったクラブ:セルティック(スコットランド) 通算成績:146試合31得点38アシスト 2年前に引退した中村俊輔が現役時代、欧州で最も長い時間を過ごしたのがスコットランドの強豪セルティックだった。4年間の在籍で146試合に出場。国内リーグをはじめとした6つのタイトル獲得に貢献し、スコットランドPFA年間最優秀選手賞など個人賞も総なめとしている。 その中でも伝説となっているのが2006/07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)だ。同シーズンが初めてのCL参戦だった中村は初戦のマンチェスター・ユナイテッド戦で芸術的なフリーキックを沈める衝撃デビューを果たすと、第2節のコペンハーゲン戦でアシストを記録し勝利に貢献。続く第3節のベンフィカ戦では2アシストをマークし、3-0勝利の立役者となった。 そして迎えたグループ第5節、マンU戦。負ければ決勝トーナメント行きに黄色信号が点る状況でセルティック・パークに歓喜をもたらしたのが中村だった。81分、セルティックがゴール前約30mの位置でFKのチャンスを得ると、中村が左足を一振り。ボールはGKエトヴィン・ファン・デル・サールの手に触れることなく、ゴール右上に突き刺さった。GKアルトゥール・ボルツのPKストップなどでこれを守り切ったセルティックは1-0で勝利。現行方式ではクラブ史上初となるCLベスト16入りを果たした。 左足1本でセルティックを救った中村の勇姿は、その試合から18年経った今も色褪せていない。昨年1月にはCL公式インスタグラムが「フリーキックの名手12人」としてジュニーニョ・ペルナンブカーノやデビッド・ベッカム、ロベルト・カルロスら錚々たるメンバーと共に中村を選出していた。現在セルティックには多くの日本人選手が所属しているが、やはり中村が残したインパクトを超えるのはハードルが高いだろう。
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