今年の漢字は「海」 神戸市・久元市長
神戸市の久元喜造市長は26日の定例記者会見で、今年を表す漢字として「海」を挙げた。神戸空港の国際化に向けた動きの本格化に加え、「古来から風光明媚(めいび)な地だった須磨、垂水、舞子のエリアが変わり、都心のウォーターフロントエリアも大きく変化しつつある」と理由を説明した。 今年最後の記者会見で自筆の「海」という漢字を掲げた。1年間の市内の変化については、神戸ポートタワーや「須磨海づり公園」のリニューアルオープン、「神戸須磨シーワールド」の開業などを挙げた。 来年4月に国際チャーター便の運航が始まる神戸空港については、航空会社から就航の意向表明が相次いでおり、インバウンド(訪日客)らに対して「神戸の中で気持ちよく過ごして頂けるようにする、受け入れが非常に大事」と説明。市内を身軽に散策してもらう手荷物サービスについて検討していると明かした。 今年は能登半島地震に始まり、来年は阪神淡路大震災から30年の節目となる。久元市長は「神戸市は内外から支援を受けながら危機に立ち向かい、復興させ、蘇らせてきた。能登の被災地域でも息の長い支援を行っていきたい」と話した。