【発売60周年】「かっぱえびせん」はどうして「かっぱ」なの?→カルビー公式に聞いてみたら“意外な由来”があった
1個あたり約10本! 斜めに入った“筋”の秘密
Q.「かっぱえびせん」にはさまざまなフレーバーが登場してきましたが、特に代表的なものはありますか。 竹中さん「当社初となる味替わり品として1986(昭和61)年に誕生したのが『かっぱえびせん フレンチサラダ味』です。『かっぱえびせん』の原点ともいえる川えびの天ぷらに、かんきつ類を絞ってかけるとおいしいことからヒントを得て誕生しました。 今では、季節にあった味わいとして、フレンチサラダ味、のりしお味、北海道チーズ味、梅味を期間限定で発売しています」 Q.「かっぱえびせん」のキャッチコピーとして有名な「やめられない、とまらない♪」は、食べたことがある人なら誰もが一度は感じたことがある感覚だと思います。味の秘密について教えてください。 竹中さん「『かっぱえびせん』は、普通は捨ててしまうえびの頭・殻・しっぽもまるごと、殻ごと使うことで、カルシウム入りのお菓子になりました。原料であるえびの鮮度がとても重要で、刺身でも食べられるほど鮮度のよいえびを使用しています。 『かっぱえびせん』は油で揚げずに、煎(い)って製造しています。香ばしく煎ることで生地が膨らみ、特有のサクサクとした食感が生まれます。味付けの工程にて適量の油を吹き付け、舌触りや喉ごしをまろやかにしています。 ちなみに、『かっぱえびせん』にはよく見ると、斜めの“筋”が入っていますが、これは1個あたり約10本と決められています。この筋があることで、適度に塩がついておいしく食べられるのです。生地をローラーで薄く伸ばして板のようにしながら筋を入れていき、それを専用のカッターで『かっぱえびせん』の大きさに細長く切って製造しています」 Q.発売60周年を迎えた「かっぱえびせん」、今後の展望は。 竹中さん「おかげさまで『かっぱえびせん』は発売から60年たち、『やめられない、とまらない♪』味わいで多くのお客さまに愛されるブランドへ成長してきました。 鮮度のよい天然えびをまるごと、殻ごと練り込む製法や、サクサクとした食感など、発売当時から大事に守り続けているところはありつつも、ずっと同じままだとお客さまも飽きてしまうので、時代に合わせて新しい変化やチャレンジを行っています。“いつでも同じ”ではなく、“いつでも同じように愛され続ける”ため、時代に合わせて進化をし続けていることが、ロングセラーにつながっていると考えています。 『かっぱえびせん』はこれからもお客さまと一緒に歩んでいきたいという思いを込めて、『このえび、とーまれ!』を合言葉に活動しており、『なくても生きてはいける。けど、あると気持ちが満たされ豊かになる』存在になっていければと思っております。 今後は『やめられない、とまらない♪ 人生を楽しむためのお供』として、100年ブランドを目指していきたいです」 11月18日からは、新商品「かっぱえびせん 紀州の梅焼きのり風味」が全国のコンビニエンスストアで先行発売。60周年記念として、「かっぱえびせん」ファンが投票した「復活してほしいフレーバー」1位となった商品です。紀州の梅の爽やかな酸味と焼きのりの香ばしい風味が引き立つ「やめられない、とまらない♪」おいしさが楽しめます。数量限定発売につき、なくなり次第終了です。
オトナンサー編集部