【2024 スーパーフォーミュラ第5戦】熾烈な同門対決を制した牧野任祐が今季2勝目を挙げランキング2位に浮上!
ダンディライアンによる戦いはまさかの結末に
驚異的なペースで追い上げる牧野は、11秒あった太田との差を縮めていき、残り4周の時点で太田の背後にまで接近。最終盤にして同じチームによる激しい優勝争いが繰り広げられた。 残り3周では両者OTSを使いながら一進一退の攻防を見せる。OTSを丸々1周使い勝負に出た牧野だったが、太田が執念のブロックでトップを死守。両者OTSがほぼ無くなったこと、そしてオーバーテイクが難しいレイアウトということもあり、太田が見事な走りで優勝するかに思われた。 しかし、残り2周のダウンヒルストレートからの90度コーナーにかけてドラマが待っていた。トップのまま90度コーナーのブレーキング、ファイナルラップに入ろうとしていた太田がまさかのスピン。 最終盤にきてまさかのスピンを喫しリタイアしてしまった太田。無線ではスロットルトラブルが発生したようだ。無情にも最後の最後でトラブルに見舞われてしまった太田は無念のリタイアに終わってしまった。 スピンした太田をよけ、トップに立った牧野は順位を守り切りトップチェッカー。今季2勝目を挙げた。 今シーズン悲願の初優勝を挙げた際は感情を爆発させた牧野だったが、この2勝目には笑顔がなかった。残り3周でオーバーテイクできなかったこと、そして太田のトラブルによる優勝とあって複雑な優勝。しかし、この優勝でランキング2位に浮上し、タイトル獲得も見えてきた。 2位にはポールポジションからスタートした山下、3位にはランキング首位の野尻が入った。以下、4位は山本、5位坪井、6位大湯、7位には予選から立て直した岩佐が入っている。 ■2024年 スーパーフォーミュラ 第5戦 決勝結果(トップ10) 1 牧野任祐 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 37周 2 山下健太 KONDO RACING +1.603 3 野尻智紀 TEAM MUGEN +4.261 4 山本尚貴 PONOS NAKAJIMA RACING +4.992 5 坪井翔 VANTELIN TEAM TOM’S +12.728 6 大湯都史樹 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING +18.322 7 岩佐歩夢 TEAM MUGEN +20.062 8 小高一斗 KONDO RACING +23.838 9 福住仁嶺 Kids com Team KCMG +24.622 10 佐藤蓮 PONOS NAKAJIMA RACING +27.471
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