【2024 スーパーフォーミュラ第5戦】熾烈な同門対決を制した牧野任祐が今季2勝目を挙げランキング2位に浮上!
タイヤの性能差がはっきりと出てしまった
山下がホールショットを奪う中、後方では坪井と岩佐が接触。 決勝日は天気が読めない状況ながらドライコンディション。気温33度、路面温度37度と前日や例年のもてぎラウンドに比べると低めで予選とはまた違った勢力図になる可能性も秘めたレースとなった。 37周で行われる決勝レースはポールシッターの山下がホールショットを奪い、太田、牧野とダンディライアンの2台が続く。後方ではスタートを決めた岩佐が坪井と接触するも両者そのまま走行を続ける。 トップ集団は等間隔のままレースを周回。ピットウィンドウがオープンとなる10周目になると、2番手につける太田が真っ先に動いた。 山下、そしてチームメイトである太田がピットに入ったことで必然的にステイアウトとなった牧野が2位となる。 上位勢で真っ先にピットインを行なった太田は新しいタイヤでハイペースで周回。ステイアウト組の後半の追い上げを防ぐため、できる限りギャップを広める作戦だ。 一方、トップの山下と2位牧野は後半フレッシュタイヤで追い上げるためにステイアウト。しかし、後方では太田が凄まじい速さで周回し、ギャップを広げていた。 そんな中、17周目のターン4で阪口がスロットルトラブルによりスローダウンしコース外に停止。コース外といえど際どい位置であることから、セーフティカーが出動される可能性が出たため、各陣営がピットストップに備えていく。 しかし、結果的にダブルイエローで車両の処理が完了したことでセーフティカー出動とはならなかった。 そして22周目、2位走行中の牧野がピットストップを敢行。牧野の動きに反応した山下も翌23周目にピットに入るも、牧野の先行を許してしまった。 ピットストップが完了したトップ集団の順位は太田、大湯、牧野、山下という並びに。太田は早めに動き、すでに2位以下に11秒ものマージンを稼いでいた。あとはタイヤが新しいステイアウト組の猛追を防ぐのみとなる。 コース復帰後、大湯に先行された牧野だが、タイヤの性能差は歴然で、25周目に大湯を攻略し2位に浮上。これでダンディライアンのワンツー体制が構築された。