JR加古川線の全線開業100周年 谷川駅で記念イベント、住民ら祝い 阪神・淡路大震災で迂回路に
JR加古川駅(加古川市)と谷川駅(丹波市)を結ぶ加古川線が27日、全線開業してから100年を迎えた。記念イベントが谷川駅で開かれ、鉄道ファンや沿線住民ら約300人が来場。節目を祝い、新しい歴史への出発進行を見守った。 【写真】過去には西脇市出身の美術家・横尾忠則さんデザインのラッピング電車も 同線は1924年、野村駅(現・西脇市駅)-谷川駅間が延伸開業し、48・5キロを結ぶ現在の形となった。加古川舟運に代わって丹波、北播地域の産業を支え、阪神・淡路大震災では迂回路の一端を担った。 記念イベントには丹波、西脇両市長や国弘正治・JR西日本兵庫支社長らが出席。国弘支社長は「苦難や大変な時もあったと思うが、地域の発展に尽くしてきた路線。今日という思い出を基に、これからも加古川線を愛していってほしい」と述べた。 鉄道好きで知られるタレントの斉藤雪乃さんが一日駅長に就任。じゃんけん大会や電車を背景にした記念撮影会で式典を盛り上げた。締めくくりに谷川駅発の普通電車の出発式があり、イベント参加者らが大きく手を振って車両を送り出した。(秋山亮太)