セ断トツの“10.1”…巨人36歳は「まだ終わらん」 色褪せぬ存在感に「神ですよ」
坂本勇人は通算6度目、三塁で初の「三井ゴールデン・グラブ賞」に輝いた
4年ぶりリーグ優勝を飾った巨人。その中で、18年目の坂本勇人内野手は苦しみながらも存在感を示した。本格転向した三塁で「第53回 三井ゴールデン・グラブ賞」を受賞。ファンは「まだまだこれからでしょ」「まだ終わらん」「神ですよ」と声をあげている。 【写真】金色も映える坂本勇人 バシッと決まったスーツ姿が「カッコよすぎ」 昨季途中から三塁に回った坂本は今季、「5番・三塁」で開幕した。しかし、打撃の状態が上がらず6月26日に出場選手登録を抹消された。この時点で61試合に出場し、打率.234(231打数54安打)、4本塁打だった。 7月12日に1軍復帰し、以降は48試合で打率.244(164打数40安打)、3本塁打の成績を残した。トータルでは109試合で打率.238(395打数94安打)、7本塁打。規定打席に到達できず、打率は自己ワーストだった。 打撃では苦しんだが、守備では圧倒的だった。三塁で104試合に出場して、守備率はリーグトップの.976。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAによると、守備全般での貢献を示す指標「UZR」は10.1。規定守備イニング到達選手では、リーグで唯一人プラス数値だった。「三井ゴールデン・グラブ賞」は遊撃で5度輝いており、今回は通算6度目の栄誉だった。 1988年世代で、今月14日に36歳になった。同学年では巨人・梶谷隆幸外野手、西武・増田達至投手が今季限りで現役引退。田中将大投手が楽天を退団するなど岐路を迎えた選手も少なくない。 2415安打、459二塁打、1215得点、3803塁打は現役最多。8人目の2500安打へあと85本で、立浪和義氏が持つNPB最多の487二塁打まであと28としている。通算300本塁打へあと5本だだ。SNSには「まだ老け込む年齢ではないと思う」「まだまだ頑張ってほしい」「日本一になるには神の力がまだまだ必要」「来季も輝き続けてください!」とコメントが寄せられている。 データ提供:DELTA 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。
Full-Count編集部 データ提供:DELTA