中学時代の顧問「まずは感動をありがとう」パリ五輪バレー イタリアに敗れ準々決勝敗退 西田の地元で健闘称える声
パリ五輪でバレーボール男子日本代表は8月5日、準々決勝でイタリアと対戦しましたが、大接戦の末、敗れました。中心的な活躍をした西田有志(ゆうじ)選手の地元、三重県いなべ市では市民や恩師らが労う声を送りました。 日本代表はミュンヘン大会以来52年ぶりの金メダルを目指し、準々決勝で予選を1位で通過したイタリアと対戦しました。 第一セットは、三重県いなべ市出身の西田有志選手(24)の強烈なスパイクや、エースで愛知県岡崎市出身の石川祐希選手(28)がサーブで崩し、自らバックアタックを決めるなど、イタリアから点を奪いました。
また、名古屋市守山区出身の山内晶大選手(30)もCクイックで得点し、第一セットを取りました。 第二セットも一進一退の展開となりましたが、石川選手のサービスエースやスパイクなどで得点を重ね、セットを奪取。準決勝進出へ王手をかけました。 第3セットも西田選手がサービスエースを奪うなどしてマッチポイントを迎えましたが、そこから連続で失点し、イタリアがセットを取りました。
第4セットもイタリアが奪い、最終第5セットはイタリアが先にマッチポイントを迎え、石川選手がこの日チーム最多の32得点目を決めて追いすがりましたが、あと一歩及ばず、セットカウント2-3で日本代表のオリンピックは終わりました。 西田選手の地元、いなべ市で行われたパブリックビューイングに参加した市民からは「最後勝てるかなと思ったんですけど、西田選手もよく頑張ってくれました」「負けちゃったんですけど、すごく楽しんで見ることができました。ありがとうございました」といった声が聞かれました。 また、西田選手が通っていた中学校の時の顧問は「まずは、感動をありがとう。中学の時も頼りになっていた男なので、それが今日の試合でも出してくれた。後輩たちにすごく刺激を与えてくれたと思います」と労いました。
石川選手: 「ウイニングポイントを決めることができなかったので、このような結果になったと思います。今日に関しては、キャプテンとしても1人のエースとしても力不足だったなと感じています」 西田選手: 「このメンバーでやれたことが、すごくうれしく思う部分がたくさんあった。こういう負け方をするのはそう多くはない負け方だったので、すごく悔しさはありますけど、このチームで戦えたことを誇りに思います」