【速報 ブエルタ・ア・エスパーニャ2024】ダンバーが完璧なタイミングでロングアタックを決め区間初勝利、ベネットが総合10位へ、ログリッチとマスがタイム差を稼ぐ/第11ステージ
ガリシア州ア・コルーニャ県のパドロンを舞台にカテゴリー山岳を4回上る周回コース、逃げ向きとなればジュリアス・ファンデンベルフ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)のファーストアタックでたたかいの狼煙があがり、続々とアタッカーが飛び出すも決定的な動きにはつながらない。ジョナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアーズ)の抜け出しも捕まり、ウルコ・ベラーデ(エキポケルンファルマ)、マルコ・フリーゴ(イスラエル・プレミアテック)が飛び出し、ルイス・メインチェス(アンテルマルシェ・ワンティ)、サム・オーメン(リドル・トレック)、ルーカ・ヴェルガリート(アルペシン・ドゥクーニンク)が抜け出した、最初の3級山岳はフリーゴが先頭通過。 【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第11ステージ|Cycle*2024 その後もヴィクトル・カンペナールツ(ロット・デスティニー)、フィリッポ・ザナ(ジェイコ・アルウラー)、マックス・プール(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)などが飛び出し続けた、残り距離100kmを切ってもアタック合戦は続き、メイン集団はわずか30秒後方から追い続けている。残り距離89kmでクサンドロ・ムーリッセ(アルペシン・ドゥクーニンク)が先頭グループから抜け出し独走を開始。追走グループは39人にまで膨れ上がり、メイン集団は容認、タイム差があっという間に3分台に広がった。2級山岳2つと中間スプリントポイントをムーリッセが先頭通過。
追走グループに総合16位総合タイム+9分50秒のジョージ・ベネットがフリーゴやマシュー・リッチテッロ、コービン・ストロング(ともにイスラエル・プレミアテック)と乗っておりメイン集団とのタイム差が7分近くついたため、総合順位をヴァーチャルで5位にまで上げている。 残り距離32kmでムーリッセは吸収されると、区間優勝狙いで活発化、シャビエル・イササ(エウスカルテル・エウスカディ)やカンペナールツらがアタックを仕掛け、最終峠でカルロス・ベローナ(リドル・トレック)、ザナ、ベラーデの3人が飛び出しプールが追いかけベローナが山頂先頭通過。 メイン集団ではアレクサンドル・ウラソフの牽引からアタックしたプリモシュ・ログリッチ(ともにレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がマイヨ・ロホ着用のベン・オコーナー(デカトロン・AG2Rラモンディアル)を突き放すことに成功、エンリク・マス(モビスター)だけがついていく。 先頭グループに乗っていたダニエル・マルティネス(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)がログリッチに合流してオコーナーとのタイム差を縮めるために牽引している。平地区間に入ると追走が先頭に追いつきフラムルージュでベローナがアタック、残り距離700mで吸収されカウンターで飛び出たのはエディ・ダンバー(ジェイコ・アルウラー)、絶妙なタイミングで後ろはお見合いしてしまい差が大きく開いた。ダンバーは2秒のタイム差をつけてグランツール初区間優勝。 ログリッチとマスはオコーナーに対し37秒総合タイム差を詰め、ベネットは総合10位にジャンプアップしている。 「信じられない! 去年のブエルタ以来7、8回落車していて膝を負傷したときはサイクリングキャリアの終わりになると思った、でも周りがサポートしてくれて応援してくれている、今日はそのすべてに恩返しができた」ダンバー、ステージ勝利後インタビュー
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