「神戸にもパンダおったんや」知名度アップに奮闘

飼育員の梅元良次さん

そして最後は、吉田さんと共にタンタンを担当した、梅元良次(うめもとりょうじ)さん。公式Xで続けている「＃きょうのタンタン」について話してくれました。初投稿は2020年の1月14日、コロナ禍のまっただ中でのスタートとなりました。 「＃きょうのタンタン」をはじめた理由については「その頃はタンタンを見るのも貸切状態で『神戸にもパンダおったんや』と言われることもあり、もっとたくさんの人にタンタンを知って欲しかったんです。いろんなファンの人たちに、気軽にタンタンを見せられないかな？　と考えたのも、SNSで発信しようと思った理由です」と、話す梅元さん。最初は1日に1つ投稿できるかどうかだったと言います。 そんな中、何か遊びが欲しいと思い着いたのが、ハッシュタグを使うことでした。「＃おにぎりじゃないよタンタンだよ」は、最初にひらめいたタグ。「＃朝の一杯」は、ちゃんと薬を飲んだことの報告です。 ほかにも、オリにギュッともたれて圧をかける姿を表す「＃圧タン」について、「ぼくらも圧と言う言葉は使っていたんですが、ごろごろパンダ日記のプロデューサーが、これを見て『圧タンですね』と言ったのをいただきました。なぜ、自分で思い付かなかったのかという悔しさもあります」と笑う梅元さん。 ファンのみんなの合い言葉にもなった「＃また明日ね」については、「毎日送り続けた言葉です。大変な日々の中でも、タンタンがいる日常を続けたい、みなさんと気持ちを共有したいと言うときに、ふと思いつきました」。こうして「＃きょうのタンタン」は、間に休止を挟みながらも、2024年3月20日まで続けられました。 梅元さんは、「SNSを通じて、(みんなが)タンタンという存在を囲む輪のようになっていきました。それは、亡くなったからなくなるものではない。今でも大事な場所であり、思い出です。時々でもいいので、この子を思い出していただけたら。『＃きょうのタンタン』を応援してくれてありがとう。キチンと終わらせるために、今も続けています」と話を結びました。