指揮官としては弟シモーネの方が上? 兄フィリッポ・インザーギはセリエBで奮闘を続けていた
指揮するACピサはセリエBの首位に
兄のフィリッポ・インザーギと、弟のシモーネ・インザーギ。選手時代は兄フィリッポの方が有名な存在で、ミランやイタリア代表で多くのタイトルを手にしてきた。しかし、指揮官としては弟シモーネの方が評価は上だ。 シモーネは現在インテルを指揮しており、昨季はスクデットも手にした。インテルでも3バックをベースに面白いサッカーを展開しており、その評価は高い。 一方のフィリッポは、やや苦戦気味だ。2014年にはいきなり古巣ミランの指揮官を任されたが、当時のミランは低迷期でもあった。インザーギも結果を出すことに苦労し、1年でクラブを離れている。 その後もフィリッポはイタリア国内でチャレンジを繰り返しているが、セリエAでは結果を残せていない。ミランを離れてからはヴェネツィア、ボローニャ、ベネヴェント、ブレシア、レッジーナ、サレルニターナと指揮してきたが、収めてきた成功は全て下位リーグでのものだ。 ヴェネツィアでは2016-17シーズンにセリエCからの昇格を勝ち取り、ベネヴェントでは2019-20シーズンにセリエBを制して昇格を決めた。しかしベネヴェントは1年で再びセリエBへ降格することになってしまい、フィリッポもシーズン終了後にクラブを離れている。 それでもフィリッポは挑戦をやめていない。今季からはセリエBのACピサの指揮官に就任し、現在ピサはセリエBで9勝3分1敗の成績を残して首位に立っている。ベネヴェント時代に続くセリエA昇格を決めたいところで、今度はセリエAでも結果を残したいところ。 指導者として先に大きな成功を手にしたのはシモーネの方だが、フィリッポもセリエAの舞台で成功を収められるだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部
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