最年少の侍・高橋宏、昨春にはトラウトから空振り三振…「世界一に貢献したい」
今月開幕の野球の国際大会「ラグザス プレミア12」に出場する日本代表「侍ジャパン」のメンバーのうち、投手陣最年少が22歳の中日・高橋宏だ。3日は、宮崎市内での事前合宿で初めてブルペンでの投球練習を行った。先発の柱の1人と期待されており、「グラウンドに立てば年齢は関係ない。世界一に向けて勝利に貢献したい」と話している。
高橋宏は直球にスプリット、カーブなどを交えて約50球を投じ、「全力に近いくらいで頑張った」と、最速150キロ超を計測。球の回転数や軌道などを測定するシステム「トラックマン」を使ってデータも確認し、「良い準備ができている」とうなずいた。
昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも最年少で代表入りし、優勝に貢献した。決勝の米国戦では2点リードの五回に3番手で登板すると、トラウト(米エンゼルス)からも空振り三振を奪い、強力打線を1回無失点に抑えた。マウンドへ向かう際には緊張で足に力が入らなかったといい、「あれ以上(の緊張)はない」と振り返る。
今季は防御率1・38で最優秀防御率のタイトルを獲得し、自己最多の12勝(4敗)を挙げるなど、成長した姿で代表に戻ってきた。「自分のやるべきことをやれば、結果はついてくると思う」と高橋宏。WBCを経て自信を深めた若武者が、再び頂点を目指して腕を振る。