大河『べらぼう』キャスト52人を一挙紹介! 主演・横浜流星を囲む豪華な顔ぶれ【人物解説】
花總まりが演じる宝蓮院は、御三卿・田安徳川家初代当主・宗武の正室。のちに松平定信となる賢丸(寺田 心)を、白河松平家の名君、「寛政の改革」を行った老中となるまでに育てた「母」。宗武の七女・種姫を次期将軍となる家基(奥 智哉)の正室にするため、十代将軍・家治(眞島秀和)の養女として送り込むのだが…。 映美くららが演じる大崎は、十一代将軍・家斉の乳母で、家斉の将軍就任後、大奥で絶大な権力を持ったといわれる。 渡辺謙が演じる田沼意次は、自らの才能と実行力で、足軽出身の出自から遠江相良藩(いまの静岡県牧之原市)の五万七千石の大名に昇りつめた人物。米による幕府の財政運営に限界をおぼえ、金を動かしてこそ“経済がまわる”商業重視の政策に方針を大転換。商人を中心に江戸は好景気に沸く。また印旛沼の干拓、蝦夷地の開発、優秀な人材を幕政に積極的に登用し、“新しい日本”を創り始める。 宮沢氷魚が演じる田沼意知は、田沼意次(渡辺 謙)の嫡男。田沼権勢の象徴として、若くして意知は若年寄に昇進、異例の出世をとげる。意次が着々と実行してきた改革を、より推進し、政治的手腕を発揮、蝦夷開発にも積極的に携わっていく。また、江戸の町を度々見聞するなど好奇心旺盛な一面も持つ。父・意次の正統な後継者と思われていた矢先、江戸城内で予期せぬ事件に巻き込まれてしまう…。 中村隼人が演じる長谷川平蔵宣以は、青年時代は風来坊で「本所の銕(てつ)」と呼ばれ、遊里で放蕩(ほうとう)の限りを尽くしたという逸話も持つ。のちに老中・松平定信に登用され「火付盗賊改方」を務め、凶悪盗賊団の取り締まりに尽力する。その人柄も相まって庶民から「今大岡」「本所の平蔵様」と呼ばれて絶大な人気を誇った。 原田泰造が演じる三浦庄司は、備後国福山藩(現在の広島県福山市)出身の農民から田沼家の用人となった人物。意次の側近として、意知(宮沢氷魚)、松本秀持(吉沢 悠)とともに政策を立案主導していく。 吉沢悠が演じる松本秀持は、身分の低い家柄であったが、田沼意次(渡辺 謙)に抜てきされ勘定奉行となり、印旛沼・手賀沼の干拓事業や経済政策などに従事。また蝦夷地調査を意次に上申し、調査隊を派遣することになる。 石坂浩二が演じる松平武元は、吉宗、家重、家治(眞島秀和)の将軍三代に仕え、家治からは「西の丸の爺」と呼ばれ信頼された「老中首座」。上野国館林藩主でもあり、その官位から「右近将監(うこんのしょうげん)」様と呼ばれ、敬愛を集める。 相島一之が演じる松平康福は、石見国浜田藩主、下総国古河藩主、三河国岡崎藩主、そして浜田藩主とたびたび国替えを経験。娘を意知(宮沢氷魚)に嫁がせ、田沼意次(渡辺 謙)とは親戚関係となる。意次の失脚後も松平定信の老中就任や寛政の改革に最後まで反対したといわれる。 矢本悠馬が演じる佐野政言は、佐野家は三河以来、徳川家に仕えた歴史があり、代々番士を務めた家柄。江戸城内で若年寄の田沼意知(宮沢氷魚)に切りつけ、重傷を負わせ絶命させた。幕府は「私憤からの乱心」として切腹を命じるが、庶民からはこれを「世直し大明神」と称えられることになる。