いじめられていた僕が伝えたいこと…涙活仕掛け人、寺井さん実体験を絵本に
「人と違うことは立派な個性になる」 ── 願いをこめて9月10日にはいじめ撲滅のイベントも
世界自殺予防デーの9月10日、寺井さんは木根さんといじめ撲滅と自殺予防をテーマにしたイベントを都内で催します。木根さんが絵本の読み聞かせをするほか、いじめで悩んでいる子どもたちに寄り添い、少しでも勇気が湧いてくるよう願いをこめて寺井さんが作詞、木根さんが作曲と歌を担当した新曲『ともしび』の披露などを予定しています。「いじめは大人も、正面から向き合いにくいテーマだと思う」。そこで、将来的には多方面で活躍するアーティストに参加してもらい、いじめフェスを催すなど、工夫を凝らした働きかけができれば、と考えています。 かつていじめを経験し、大人になって話せること。「人と違うことがいじめの原因になるかもしれないけど、やがて立派な個性になる」。思春期は視野が狭くなるかもしれないが、絶対に長い目で見てほしい。「いじめからは逃げて。でも生きることからは逃げないでほしい」と言葉を続けます。 絵本では「おに」が自分がいかに愛されて生まれてきたか、必要とされている存在なのかを知り、ほかの人とは違う自分を受け容れることで強くなります。 「本を読んでもらってひとりでも救えたら、いじめられた甲斐もあった。今はそう思えます」。