「落花生」を食べすぎるとどうなる?知っておきたい落花生のメリット&デメリット
アレルギーや肌荒れの原因に?落花生を食べすぎる「デメリット」
多くのメリットが得られる落花生ですが、過剰に摂取したり体質によっては思わぬデメリットが生じることもあります……。
炎症が起こりやすくなる
落花生の脂質に含まれている不飽和脂肪酸の一つに、リノール酸があります。 リノール酸は適量の摂取であればメリットが多いのですが、過剰に摂取してしまうと体内で炎症を起こす成分へ変わり、肌荒れやアレルギー反応が起こりやすくなるとされています。そのため、アレルギー体質の人は、とくに食べ過ぎに気をつけることをおすすめします。 また、バターなどの油脂を加えて加工されたり、長時間空気にさらされるなど保管状態の悪い落花生の場合、油が酸化してそれが炎症を引き起こすことに関わることも考えられます。入手したら早めに消費することも意識してみましょう。 ちなみに、落花生の食べ過ぎによって「ニキビができやすくなる」という話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これは医学的に因果関係が証明されておらず、迷信といわれています。
下痢や便秘などの不快な症状を招く
健康に役立つイメージのある食物繊維ですが、こちらもとりすぎによっては逆効果を生むことに……。 食物繊維は、性質の違いによって水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分けられます。落花生の食物繊維は、9割ほどが不溶性食物繊維です。 不溶性食物繊維は、便のかさを増やして腸に刺激を与える働きがある反面、水溶性食物繊維が不足していたり不溶性食物繊維の割合が多すぎると、便の水分量が減って硬くなることで便秘や腹痛などの原因となることも。 一方で、落花生の半分ほどを占める脂質によって消化に時間がかかるため、体調や体質によっては消化不良を起こすことも考えられます。これによって、下痢や胃もたれなどの症状が現れることもあるため、食べる量には注意しましょう。
落花生を楽しむ量とタイミングは?
上記のとおり、落花生に含まれる栄養素にはメリットとデメリットの両方があります。 そこでここからは、日本人の食事摂取基準(2020年版)の数値を参考に、落花生を楽しむ量とタイミングについて解説していきます。