静岡市長が苦言「4年間の遅れは大きい」静岡大学と浜松医科大学の統合再編 静岡大学長「リセット」発言で波紋
静岡放送
続投が決まった静岡大学の日詰学長が浜松医科大学との統合・再編の合意書をリセットすると発言し、波紋が広がっています。静岡市の難波市長は11月6日、協議が停滞した4年間の遅れは大きいと苦言を呈しました。 【写真を見る】静岡市長が苦言「4年間の遅れは大きい」静岡大学と浜松医科大学の統合再編 静岡大学長「リセット」発言で波紋 <静岡市 難波喬司市長> 「合意をリセットということになり、4年間任期があって、今リセットされたということですから白紙に戻るのではないかと思うが、この4年間の遅れというのはとんでもない遅れ」 難波市長が「遅れ」を指摘したのは、静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題です。2019年、静大と浜松医大は、法人を統合し、大学に再編することで合意書を交わしましたが、統合・再編の在り方について静大の学内では意見が折り合わず議論は膠着状態に陥りました。 そして2023年、日詰学長は浜松医大との合意書とは異なる1つの大学に2つの分校を置く「1大学2校」案を静大の正式な案として決定しましたが、浜松医大側は合意書通りの再編を求め受け入れませんでした。 <静岡大学 日詰一幸学長> 「現在、膠着状態にございます浜松医科大学との法人統合・大学再編の議論に区切りをつけることだと考えております。合意書につきましては、今年度内をめどに1度リセットする」学長選考で続投が決まった日詰学長は統合・再編の合意書を事実上、白紙に戻すと表明。 これに強く反発したのは統合・再編を期待する浜松市長です。 <浜松市 中野祐介市長のコメント> 「合意書とは異なる案の説明も一切されないまま合意書のリセットを話されたことは大変遺憾です。誠意をもって対応いただくことを強く望みます」 静岡市の難波市長は、大学の魅力を高めていくべきだと語りました。 <静岡市 難波喬司市長> 「やり直し、出直しということですから、その間に長い年月が流れている。その間、大学間連携というのが進まない、競争的資金もとってきくにい状態が続いているということですね。静岡大学には魅力ある大学のために何をすべきかというのを、ぜひぜひ早く議論を進めていただきたい」
難波市長は統合・再編の議論が長引いた要因について静大の意思決定の問題だと指摘しました。
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