クルマ好きも必見!注目時計を実機レビュー【モータースポーツの美学を詰め込んだレーシングクロノグラフ】
1956年の創業当初よりスポーツウオッチの開発に注力し、多くのエポックメイキングを生み出してきたスイスブランド、オレッヒ&ワイス。NASAの宇宙飛行士や科学者、フランス空軍やイギリス空軍アクロバット飛行チームなど、様々な分野における世界中のプロフェッショナルたちに愛用されてきた実用時計ブランドだ。 【画像】レーシングテイスト満載!アンダー50万円の本格派実用クロノグラフ 今回実機レビューを行うのは、同ブランドの注目作“ラリークロン”。モーターレースの黄金時代に着想を得た本格派レーシングクロノグラフだ。
ラリークロン
モーターレースの黄金時代をデザインコンセプトにした39mmクロノグラフ。レーシング感あふれるマッシブな雰囲気ながら適度な大きさで、バランスのとれた作りの一作だ。外周にラップタイムが刻まれた存在感抜群のタキメーターベゼルとレーシング仕様のディテールを備え、60年代~70年代のクラシックな競技用クロノグラフを思い起こさせるルックスとなっている。
●ケース側面&ムーヴメント
ベゼルを含むケース厚は15.3mm。側面から見るとかなりのボリュームを感じさせるフォルムとなっている。ムーヴメントには、1950年代~70年代頃のクロノグラフの名キャリバー、バルジュー社“Cal.72”の後継機に該当するCal.7753を搭載。当キャリバーの特徴として、デイトの早送りはリューズではなく10時位置のボタンで操作する仕様だ。
●気になる着用感は?
気になる実機はと言うと、印象的なデザインと15㎜オーバーの厚みのせいか、最初は39㎜以上に大きく見えた。しかし装着してみるとしっかりと手首に納まり、着用感はなかなか良好だ。ただ、ずっしりとした重みと存在感があるため、軽さを求めるユーザーは要注意。50万円アンダーで購入できる個性派デザインの機械式クロノグラフとして、独自の地位を築く実用時計のひとつだと言えるだろう。 画像ページでは、ここで紹介できなかった針やベゼル、裏ブタ、ベルトなどのディテールを一挙に掲載しているので、気になる方は合わせてチェックしてほしい。
文◎市村信太郎(編集部)/写真◎水橋崇行