ドキュメンタリー映画「オートレーサー　森且行　約束のオーバル～劇場版」（１１月２９日公開）の完成披露上映会イベントに出席した森且行

　人気グループ元ＳＭＡＰメンバーでオートレーサーの森且行（５０）が１１日、都内で行われた自身のドキュメンタリー映画「オートレーサー　森且行　約束のオーバル～劇場版」（１１月２９日公開）の完成披露上映会イベントに、穂坂友紀監督と登場した。 　トップアイドルの座と決別して、１９９７年に少年時代から憧れ続けたオートレーサーに電撃転向。２０２０年のＳＧ「日本選手権オートレース」に勝利してついに日本一の座に駆け上がるも、翌年１月２４日、落車アクシデントに遭遇して骨盤などを激しく損傷。その後、２年以上に及ぶ過酷な治療とリハビリに耐えて、ついに２０２３年４月６日に奇跡のカムバックを叶えた。 　そんな森の壮絶を極める半生を描写したドキュメントリー映画の完成に、不屈のファイターは「まさか全国の映画館で僕の映画をやるなんてちょっと信じられませんでした。（鑑賞した感想は）やっぱり（治療を担当した）先生のシーンですね。もうそこで僕もウルッとしてしまいました」と本人が感じたハイライトシーンを熱い口調でファンに伝えた。 　レーサーとして復帰を果たし、今後の目標を聞かれると森は表情を引き締めて、「まずはＳＧに出続けたい。そして優勝したい。せっかく監督が３年間も（カメラを）回してくれて。復帰して一番撮りたかった絵はきっと、優勝だったと思うんです。（撮影期間中に）優勝できなかったことが後悔ですね」と答え、最後は笑顔で「僕が戦う訳をこの映画を通して何か感じてくれたら」とファンに訴えた。 　約３年間も森に密着し続けて、作品はここに完結したが、穂坂監督は「（作品を手がけようとしたのは）人間として生き方にほれたということですね。これから森ロスがやって来るのかなと思っています。もう近くで回せないのかなと思うとさみしいですが、また６０歳のカツユキ、７０歳のカツユキが見たいなあ」と続編制作を笑顔で匂わせると、劇場に集まった多くのファンから大きな拍手がわき上がった。