34歳、○○○○を買う──フェラーリからの次期愛車選びはこうなりました(Vol.1)
29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことから再び新しいクルマを購入することに。はたして、“跳ね馬”の次はいかに? 【写真を見る】選んだクルマはこれだ!(21枚)
フェラーリのない暮らし
自宅マンション購入のため、わがフェラーリ「カリフォルニア」を売却した。理由は住宅ローンの融資条件に”オートローン完済“が課せられたためだった。 結果、無事に住宅ローンは融資実行となり、引っ越しが完了。以前住んでいた築50年超のヴィンテージマンションから、新耐震基準のマンション(と言っても築30年近い)にアップグレードした。その分、月々の住宅ローン返済額もアップ。 個人的には、「この広さで、この値段!?」と、驚きしかないものの、東京23区の新築マンション1戸当たりの平均価格が1億円464万円(2023年度・不動産経済研究所調べ)では、致し方ない。購入物件も、15年前の売買価格から約2倍に上昇していた。 というわけで、ますます生活に余裕がなくなった。未練はあるものの、多額の維持費を要するフェラーリを再び購入する気には、さすがになれなかった。 フェラーリを2台所有してわかったのは、何かあった時に多額の維持費を要すること。「フェラーリはリセールバリューがいいから、買っても損はしない」と、話す人もいるが、個人的な感想として、これはケース・バイ・ケース。鵜呑みにしてはならないと確信した。 たとえば最新のカリフォルニアも、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)が壊れるリスクがあるそうで、その場合、200~300万円の修理費用となる。今回、大きな故障こそなかったものの、もし壊れていたら……と、考えるだけでゾッとする。新車のフェラーリを購入すれば7年間のメンテナンス保証が付帯されるため安心感はグッと高まるものの、3000万円~の新車を購入出来るほどのゆとりはないし、そもそもオーダーしたところで大量のバックオーダーを抱えているため納車まで数年は要する。 よって3台目のフェラーリ購入は当面ナシ。いつか懐に余裕が出たら、購入したい。