【3台のフェラーリ・プロサングエ】 日本の伝統と革新を巡るグランドツーリング 約1000キロを走破
2024年7月24日、東京発
フェラーリは7月上旬、日本の西部から東部まで約1000kmに及ぶ「フェラーリ・プロサングエ・ジャパン・グランドツアー」を開催したことを発表した。 【写真】日本を駆け巡ったフェラーリ・プロサングエのグランドツアーを写真で (208枚) このツアーでは、フェラーリの伝統と最新のテクノロジーが融合し、3台のプロサングエが走行した。かつてヨーロッパの貴族や文芸作家たちが主にイタリアを目的地として行った「グランドツアー」の精神を現代の日本でも体現したものだと述べている。 また、日本国内のみならず、韓国/オーストラリア/中国/ドイツのジャーナリストも参加し、日本の豊かな歴史/現代文化/美しい自然を探訪することで、プロサングエが高性能車両であるだけでなく、最新の文化や芸術、伝統と自然を愛するフェラーリ・ファンにとって理想的な旅の伴侶であることを再確認したと語る。 ■プロサングエ フェラーリ史上最も広いキャビンスペースを持つ4ドア4シーターモデル。 V12エンジンをフロントミッドに配置し、世界初のアクティブサスペンションシステムを採用したパッケージは、優れたスポーツカー性能とゆとりのあるGTカーとしてのスペース効率と快適性を兼ね備えているとフェラーリは語る。 この革新的なレイアウトは、業界における新たなスタンダードを示すものであり、今回の約1週間にわたるグランドツアーのルートは、山岳路/海岸線/高速道路/都市部など、日本の多様な地形と文化を巧みに織り交ぜ、伝統と革新、自然と都市部の調和を体現した。 プロサングエはこれらの多様な環境で卓越した走行性能と快適性を存分に発揮したと強調している。
グランドツーリング1日目
■1日目 京都~奥琵琶湖~越前海岸~金沢 ツアーの初日、1300年の歴史を湛える古都、京都に集った参加者たちと3台のプロサングエは京都市内を北へと向かい金沢を目指した。 旧天領を抜け、軽やかなカーブが続くワインディングロードでは、耳に心地よいV12ノートを比叡山の木立に響かせながら、雨中の鯖街道を駆け抜けた。 京阪神の水瓶、琵琶湖周辺では、新緑が鮮やかなメタセコイヤ並木をくぐり抜け、湖の北辺に立ち寄り、地元の食材を堪能。伝統的な日本の料理手法である”炭火焼き”を駆使する一方で、料理の構成やプレゼンテーションが革新的なレストランでは、ここにも常に対立する二項、内と外や日と新などの融合を体験した。 琵琶湖から敦賀にかけては、かって都のあった奈良や京都と世界を繋ぐ重要なルートだ。3台のプロサングエは古の日本に大きな影響を与えた人や物資が通った道を海に向かって走り続ける。 長きにわたり日本の東と西、そして海からは世界と出会う場所として重きをなしてきた金沢では、数々の調度品、美術品、工芸品や、歴史的建造物に手を入れて日本建築の奥深さを今に伝えながら、“和”のおもてなしを進化させつつ、人々を今も迎え入れる料亭を訪れた。 一日が終わり、プロサングエが優秀なグランドツーリングカーであることは、パッセンジャーに疲労を感じさせないその走行性能が物語っていたという。